2013年4月28日日曜日

珪藻2週間

珪藻の増殖具合をチェックしてたのだけど、もう完全に新しいのは出ていない。
Googleカレンダーにつけていた珪藻を発見した時期からして、出ていたのは2週間程度。
2例しか無いけど過去の記録を見てみても2週間。
他のブログとか数カ所見てみたけど2週間くらいで消えることが多いみたいだね。
なんで半月くらいで消えるのだろう?緑藻はずっと出続けるのに。
あーちなみに今緑藻も出ていない。

昨日、忍野に釣りに行ったついでに精進湖を覗いたのだけど、
奥の方は珪藻だらけだったけど、手前の砂浜とかある方は緑藻もかなり出ていた。
違いはなに?土壌は同じに見えたけど?水の動き??

掃除

掃除について、どう考えて・どうやっていますか?

私は、あまり明快な考えがなかったです。なんとなく。行き当たりばったりでした。
でも、最近、かなり掃除した時の印象と過去の水槽の掃除の時の印象を...プロホースで吸い出しているものの印象の違いを比べてみて、暫定的ですけど、ちょっと方針のようなものが出来つつあります。
...これから経験で裏付けていくしか無いわけですけど。

まず、掃除・底床面に溜まるゴミについては、大雑把に以下の様なことが言えると思います。

掃除をした方が良い理由
●底床面に溜まる残餌や糞、枯葉などのゴミは、水中の窒素やリンが過剰になる原因をつくりコケを増殖させる。
●硝酸塩濃度を上げる・pHを下げる、不純物総溶解度を上げる。魚やエビなどの種類によっては健康を損なう大きな原因になる。

掃除をしない方が・し過ぎない方が良い理由
●底床面に溜まるゴミには、硝化プロセスに関わるバクテリアが大量に含まれている。掃除はバクテリアを捨てることになる。
●エビ・貝・底生微生物によって分解が進んだものは、水草の良い肥料になる。
●ソイルの団粒構造を壊し、ソイルの寿命を縮める。
●底生微生物を育み、より豊かな生物相を持った安定した環境をつくることに役立つ。

掃除はしろ!とか、するな!とか、いろいろなところでいろいろな書かれ方してて混乱しますよね。最近は「するな!」の方がちょっと勢いありますよね。

--

最近、記憶を辿って気づいたことは、成熟した水槽のゴミと立ち上げ期の若い水槽のゴミの違いです。上手く説明するのは難しいけど、今の水槽の底面をプロホースで掃除する時に出てくるゴミは、以前の水槽のものと比べて、白く・クリーム色っぽく煙っている感じなんですね。以前の水槽の方が綿っぽいとはいえ、透明感もある。…上手く伝わるかな?
以前の水槽のゴミのほうが最後に残った植物のセルロース分って感じなんですよ。今の水槽のゴミは有機栄養バクテリアが分解真っ最中、きっと強い水流がなければ、底床面は低酸素状態にさえなっているのではないか??って感じ。

それを見て思ったんですけど、ソイルの掃除はするな!みたいなことは言われているけど、やっぱり、水槽の環境全体がゴミの十分な分解力を持つまでは…水槽全体の生物相が充分に豊かになるまでは…底生微生物などが充実してくるまでは、そこそこ掃除をしたほうがやっぱり良いのではないか?ってことです。少しくらいソイルが崩れようが、クリーム色の水が出なくなるくらいまでしっかりやるべきじゃないか?ある程度はやらないとミジンコなども増殖しにくいのではないか?
生物相が充実してきたら、基本的には水槽の分解力に任せる方向に切り替えていく。
そんな感じでやっていこうと思い始めました。

もちろん、こういうのは、個々の水槽のバランスによって一概には言えないものなのでしょう。
例えば、水草の量に対して極端に魚もエサの投入量も少ないという環境なら、まったく掃除しないというのもアリなのかもしれませんし、逆であれば、掃除をしない時期があるなんて有り得ないということになるのでしょう。
ただ、水槽の熟度で掃除についての姿勢を変えていくというのはアリなのだろうなってことです。

2013年4月26日金曜日

暗闇に進出していくウォーターローン

DSCN0503.JPG

珪藻に覆われた60のキタナイ写真を載せたので、口直し。

上空をタイガーロータスやオークロなどに覆われて真っ暗なところにも進出していくウォーターローン。

これもあまり美しい写真ってわけじゃないけど、茶色いのよりはマシですよね。

茶色いな〜

DSCN0502.JPG

珪藻にやられているよの記録。
ほぼ1週間掃除していない。

このサイズの写真だとイマイチ分からないかもしれないけど、以前の写真と比べるとかなりの違いのハズ。
茶色くなった葉っぱをアップで撮す勇気もないし。

オトシンネグロが舐めたクリプトコリネの葉っぱとかはツヤツヤしているけど、
他は茶色い。

ただ最近、オトシンが飢えちゃたらどうしようって騒いでいるように、掃除しないで様子は見ているのだけど、ガラス面などを見ている限りは、数日前から珪藻の増殖はかなり減速しているっぽい。
...オトシンがそれだけ喰ってるのかもしれないけどね。

それと酷い印象をつくってる要素としては、鮮やかな緑の絨毯だった前景が、ちょっと焼け野原になっている感じも大きいとは思うけど、これはキューバが分厚くなっていたところをカットして、枯れ果てた底のほうが出ているから。...ほんと、もっと早く切るべきだった。
ガラス面に沿ったいちばん手前が緑色なのは、たまにガラス面に沿って、いちばん底まで刈り込むから、底まで元気なわけ。

ほんとに酷いんだよね。実際にこの水槽見たら。
発作的にリセットしちゃう人の気持がわかるよ。
ガマン ガマン。

そうそう、珪藻について調べてたら、
世界の珪藻が生み出す酸素量は、陸上植物全てが出す酸素量に匹敵するらしいよ。
そういう意味じゃ、珪藻に支えられて生きているとも言えるわけだね。
珪藻様ですね。

ハイグロフィラ ピンナティフィダ

IMG_1235.JPGこれもポリスペルマ同様、ハイグロフィラ属(オギノツメ属)。
ちなみに、もうちょっと上位の分類は、シソ目キツネノマゴ科。

相変わらず写真がダメですね。
60の方で撮りたかったのだけど、今、珪藻が出ててキタナイので、40の方のを撮りました。
ピンナティフィダは、ギザギザの葉っぱのヤツですね。

こいつの草姿はインパクト大ですよね。
栄養豊富な底床に挿せば、どんどん大きくなって、葉っぱなんて20センチくらいの大きさになって、スグに水面についちゃうし。
そんな姿を遠目に見ると、なんかヤシの木っぽかったりもして。
… 清楚にデザインしている水景にコイツがあるだけでぶち壊しですよね。

こいつの根はもの凄い活着力があって、茎をナナメに切って石の割れ目とかに差し込んでおくと、とんでもない力で活着します。
前の水槽をリセットして、今の水槽に持ち込むときに、気がついたらコイツがガラス面にも根を這わせてて、幹を持ったら水槽が持ち上がりそうな勢いで活着してました。
結局、鉄のスクレーパーで剥がしたんですけど。
こいつの幹は木化するんですよ。かなり丈夫です。

石に活着させたりすると、栄養摂れなくて小さく小じんまりまとまります。この姿は、シダみたいでいい感じなんですよね。
よくADAのレイアウトとかでも使ってますね。
あいつの根本にこっそり栄養あげたら、岩と草原の厳かとも言えるような景観に、いきなりヤシの木を生やしたようなナンセンスな水系がつくれるのにね。

うちでは、40の奥の方に石に活着させたピンナティフィダが放り込まれてますが…最近姿を見てません。もうモシャモシャで埋もれちゃってるので。
でも、ダメにはなっていないハズです。
こいつ、さすがにハイグロ属で、光量なくても強いんですよ。
光量が無くて溶けちゃうなんてことはないです。

それと、こいつの魅力としては、その葉色。
鮮やかな緑にも茶色がかった色にもなるんですけど、その中にいつもちょっと赤みが葉脈とかに見える感じです。
葉裏は、白っぽいピンクっぽい色ですね。
かなりはっきり表裏の色が違います。

こいつの使い方で好きなのは、林の中に突っ込んでおくっていう使い方。そうすると、あのシダみたいな長い葉が林の中から顔を出すわけです。
オークロがツタのように絡まって、こいつが森の中で見かけたシダのでかい葉の様に出てると、なんか自然の森って感じがしてきます。

ただ、頂芽が林冠を超えちゃうと、その後はパームツリーへの道まっしぐらなんですけどね。

とにかくコイツは、上手く使えば、パラダイス風の景色も、自然観溢れる景色にもいろんな景色に使えると思います。

ポリスペルマ同様に、こいつも育成難易度はかなり低いと思います。水質も光量も栄養も割と幅広い環境に適応するハズです。
「CO2も要らない」くらいに書いてあるところもありますけど、私の場合は、CO2が入ってない環境でかなり弱らせたことがあります。
その後、ちょっとCO2入れ始めたら復活しましたが。
肥料や光量、水質などの組み合わせもあるから一概には言えないですけどね。その環境は光量も無かったし。

しっかしマズイな〜。もう明日の起きて出かける時間とっくに過ぎてるよな。
なにやってるのかな...。
でもまー、水槽絡みのことを考える時間は、大事な癒しの時間だから。

2013年4月25日木曜日

ハイグロフィラ ポリスペルマ

polysperma.png相変わらず写真酷いですね。すみません。

通称ハイグロ。
ってことは、ハイグロフィラ属と言えばこれってことですね。
安くて、CO2無くても容易に育つし、水質の適応範囲も広くて、とにかく簡単・ビギナー向きってイメージで、それが関係あるのか無いのか、これを本格的に使っている水草水槽はそれほど見かけませんよね。

私としては、これけっこう好きなんですよ。この明るい葉の色が。
光量があるとかなりオレンジっぽい色にもなりますね。

これ、背を高く伸ばした姿より、低めに抑えて葉を小さめに出した姿が好きです。
でも、CO2添加してて、ちょっと窒素過剰だったりするとスグに…もう目に見えて日に数センチとかっていうもの凄い勢いでヒョロヒョロ伸びちゃうんですよね。葉もかなり大きくなるし。
だから、背を低くめに抑えたかったら、まずは窒素分を抑えないとダメです。
窒素分が多い環境だと…きっとこいつが大嫌いになります。
だって、毎週トリミングしてても間に合わないってくらい伸びまくりますから。

もっとも背を低く使いたいならハイグロフィラ・ラウンドリーフっていう種類があるらしいですね。私は、お目にかかったことが無いけど。
性質はポリスペルマと殆ど同じで、ただよく這うらしいです。

とにかく水質の適応範囲も広いし窒素分にやたらと反応するってことは…

1)こいつが入ってれば、水の栄養状態の指標になる。
こいつが急成長するようなら水中の窒素過剰を疑ったほうがいい。

2)確実に水草水槽を立ち上げるにはうってつけ。
立ち上げ時にこいつを密植しておけば失敗しにくい。
特にセット初期にソイルから溶出する栄養分を引き受けてもらえる。
過剰な栄養はこいつのトリミングで排出。
成長力がある=水質浄化にも役立つ。
根張りが良いから、底床内の環境維持にも役立つ。

良いこと尽くめですね。
もうちょっとこいつを見なおしたほうがいいですよ。

高回転型で、ひとまず水草水槽で失敗しないようにするって点では、ロタラ以上にうってつけだと思います。
なんて言ったって、これ以上に丈夫なヤツはそうそうないですから。
維持も簡単。長くなったら適当にバンバン切っちゃえばいいんです。
頻繁に切りすぎてイジケちゃうってのも見たこと無いし。

丈夫と言えば、これ東南アジア原産だけど、(私はやったことがないけど)スイレン鉢で越冬できるらしいです。冬になると葉はみんな落ちて朽ちちゃうけど、根が生き延びるらしい。生命力あるよな~。

ハイグロと言えば、ピンナティフィダもいいですよね。
次は、ピンナティフィダについて書こう。

初期ブレイクってことはやっぱり考えにくい

前回書いたのにも補足付けたけど、
やっぱり、エビやってる人たちが言う「初期ブレイク」ってのにはどうしても当てはまらないですね。
私が、「3ヶ月目、珪藻、エビ減少」ってキーワードでたまたま当てはまるから反応しちゃっただけで。

なぜなら、

1.丁度、同時期に丘の麓の改造で、けっこうな足しソイルをしている。
 ソイルの状態が原因なら、これで緩和されるハズ。

2.そもそも、「初期ブレイク」って言っているのは、多くの場合、
 吸着系ソイルを底面フィルターで使っているケース。

つまり、ソイルを主たる濾材代わりにしているわけですね。
でもって、例えば、活性炭フィルターの効果が切れ始めた時のような状況になるってこと??

そうだとすれば、外部フィルターでやっていることが圧倒的に多い水草水槽で問題になるわけがないですね。
全く無関係ではないとしても、基本的にはもっと別のことですね。

振り出しに戻る。

丘の麓の改造作業で、底面の汚れが巻き上がったとか?...気をつけたつもりだけど。
あるいは、その時に、以前に埋めたアクアフローラとかアンモニア態窒素がたっぷり含まれた肥料が露出したとか?...そもそも掘ってないのだけど。
あるいは、足しソイルで珪素やミネラル類が供給されて...いやー、足しソイルで珪藻出るなんてね〜。

珪藻出始めてからおかしいなって思って、いちおうNO2測定は何度かしてるんですよ。もちろん測定可能な範囲じゃ出てないんですよ。当たり前だけど。

わかんねーなー???

そうしている間にも、珪藻が減っている。
大丈夫かオトシンネグロたち。

初期ブレイク??

まだオトシン入れてから数日しか経ってないのに、なんだか急速に珪藻が減っている気がするんですよ。
例えば、前景とかガラスとかちょっと掃除するとして、数日前までなら、翌日には茶色くなってたのに、あまり茶色くならないんですよ。

オトシンの驚異的な茶ゴケ取り能力?たった3匹で?ショップにいる間にものすごーく腹が減ってたとか?本当に??
あれだけ急速に珪藻が増えてたのに、それを上回る量食べるとは信じがたいな〜。

珪藻って消える時ってあっさり消えますよね。
まさか...

うーん、なんにしても、せっかくオトシン入れたのに、茶ゴケがいっきに減って飢えたりしたら困る。かなり困る。ぜんぜん餌付け上手く出来ないのに。

それとなんで3ヶ月目ではじめて珪藻が出てきたかですよ。
そんな経験したことない。
直接のきっかけは大量トリミングだとは思うけど、これまでなら、緑藻が出たはずなのに。

それで、いろいろ見てたら、気になることが。
エビやってる人たちは、2-3ヶ月目がけっこう鬼門らしいですね。ソイルの初期ブレイクとか言って。
吸着系のソイルを使ってると、2-3ヶ月目くらいに急に環境が壊れることがあるらしい。エビが次々落ちるとか。
理由は、吸着力が急減する・吸着したものを放出するタイミングだとかなんとかいろいろ言われてるみたいですけど、とにかくそういうことがあるらしい。
で、その時のサインとして、茶ゴケが急に出始めるってのもあるらしい。何例かブログで見つけることもできました。

でも、水草水槽でそういう例って殆ど聞かないですよね?…知らないだけかもしれないけど。
エビの水槽は水草を大量に入れないとか、肥料を入れないとか、そんなことも関係しているのかもしれないけど。
水草水槽の場合は、仮にそういうことがあっても肥料のせいにしちゃうとかね。また、水草が充分に繁る時期だから、水草が問題を吸収しちゃうとか。

水草の大量トリミングと初期ブレイクが重なったとか?
だとすれば、ちょうど新しい頂芽に勢いが付き始めた今頃、急に通常の水草水槽のようになっちゃう…珪藻が減ってしまうってのもありそうなことだよね。分からないけど。まだ気のせいかもしれないけど。
あーでも、つい先日、またしても前景を大量に切ってるんだよな。
ってことは、やっぱりこのリクツはおかしいかな?

なんにせよ、オトシンが飢えたらどうしよう。
オトシンだけど、やっぱり「雑食」で、どちらかというと肉食が強くて、コケが減っても底生微生物が豊かだと飢えにくいみたいですね。

エビやってる人たちのを読んでいると、初期ブレイクをガマンして過ごすと、エビが落ちなくなって底生微生物も豊かになる…みたいなことが書かれているので、そうなってくれると良いのだけどね〜。

3ヶ月目なのに、カイミジンコ1匹、線虫1匹見かけないのだもの。
やっぱり、こういうのが出てこないと、本当に「立ち上がった・出来た」とは言えないよな。
やっぱ微生物相も豊かになってはじめて立ち上がったといえると思うもの。

だいたい、グロッソやキューバが厚く茂ったところには、プロホースを軽く押し付けて掃除するんですけど、そこで吸いだされてくるゴミの雰囲気が、よく成熟した水槽のそれとは違うんですよね。未だにクリーム色っぽい白く濁った感じのが吸いだされて来るんですよ。
本当に「出来てる」水槽の底床の汚れって、ゴミは沢山出てきたとしても、白く濁ったような感じにはならないですよね。

--

ちょっと補足。

エビをやっている人たちが「初期ブレイク」って言っていることについて、
もうちょっと説明しておくと、

吸着系のソイルを使って、主に底面フィルターを使っているケースが多い。

っていう状況で起きることらしい。
つまり、ソイルを濾材にしていて、活性炭フィルターの効果が切れた時のような状態ってこと??

だから、そもそも外部フィルター使ってる場合は、当てはまらないのじゃないかってのもあるのだけどね。

私が、「3ヵ月目、珪藻、エビ減少」ってことが、たまたま当てはまってるから、反応しちゃっただけで。

2013年4月24日水曜日

オークロ

IMG_1230.JPG

オーストラリアンウォータークローバー、オーストラリアドワーフヒドロコティレ、オーストラリアチドメグサ…いろいろな呼び方があるけど、日本のチドメグサの近縁種。セリ科。

これ、アクアリウムはじめた当初にすごく気に入っていたのだけど、どうしても上手く育たなかった唯一の水草なんですよね。
見ようによってはこれほど簡単なのは無いってくらいのハズなのに…。
CO2無くても育つしね。

今は、どうしてこれが育てられなかったんだ??ってくらいだし、スイレン鉢だろうとどこだろうと勝手によく育つのだけど…スイレン鉢では冬越しもしたし…
でも、当時は、
どんどん新芽を出して這って行くのに、何故か増えない。
溶けちゃうわけでもない。気がつくと無くなっている。
無くなっているというより、茎だけになっている。
よく見てると、プリステラとかの草食性が強い魚とかミナミヌマエビとかが食っちゃうんですよ。
入れても入れても同じ。

そんなことあるのか??ってネット上を散々検索してみたけど、エビに喰われて絶滅しましたなんて、いくら探しても事例は出てこないし。

結局当時は、よく似ている国産チドメグサを入れて代わりにしてました。チドメグサのほうが水中育成はよっぽど難しいハズなのに、こっちは葉っぱが少し固いのか喰われなくて残るんです。

でも、チドメグサの方が茎も葉も微妙に頑丈そうで、可愛くないのだよね。葉の切れ込みも浅くて丸っこいし。色も微妙に濃いし。ちなみに水上葉のチドメグサは大好きですよ。

今は、もうこれについて悩むことはないですね。勝手に育つ。
エビが食ってる様子もないし。
何が変わってそうなったのかは分かりません。なんでだろう?

きっと当時の環境は育っていても充分に良い環境じゃなくて、葉が弱くてて食べやすかったとか…なんかそんなことがあったのかもしれませんね。当時はあまり肥料のことを考えてなくて、思い起こせばロタラの旧葉部とかに明らかなカリ不足の症状…色が薄くなったり枯死斑が出たりしてたし。窒素が多くて軟弱化…柔らかくて美味い状態になってたんでしょう。…想像でしかないですけど。

オークロは、前景に使うというよりも、有茎草の林の林冠部に絡まって這い進んでいく感じがいいですよね。
こういう微妙な空中…もとい水中の空間を使って…地面ベッタリでもなく、地面に踏ん張って立ち上がるのでもなく、微妙に浮いている感じで伸びていく水草ってありそうであまり無いと思いませんか?

で、オークロが林冠部を這ってる60の写真を載せたかったけど、アップにすると珪藻で茶色くなっててキタナイ画になるので、40の方の写真をアップしておきました。

2013年4月23日火曜日

キューバはマメにトリミングしなきゃ

IMG_1239.JPG
前に、水上葉育成やるのに前景をトリミングしちゃったってことを書いたけど、
たった2cm弱くらいの厚みで切っただけなのに、キューバが密にはえてたところはこの状態。
もう下の方はボロボロスカスカになってました。
キューバはマメに切らないとダメだね。

屋外水上葉育成

ちょっと前にちぎれて水面に浮いてたキューバを、プリンカップ…文字通りのプリンが入ってたカップに、前の水槽で使ってた古いソイルを入れてところに置いておいてみたんですね。上に穴を開けたラップを掛けて保温して。
そうしたら、実にキレイに成長をはじめて。

IMG_1236.JPGちなみに、古いソイルは、ビニール袋に突っ込んでベランダに放置してたのだけど、開けてみたら、ビニール袋の中でキューバやヘアーグラス、グロッソ...なんかが芽吹いてたんですよ。
2月に突っ込んだハズなのに、ビニール袋の中で暖かかったんでしょうね。白いビニール袋なのである程度は光も得られたんでしょう。

そんなこともあって、前景のトリミングはまだまだ早い…珪藻が出てるのはトリミングのし過ぎも関係あるはず…だったのだけど、やっちゃいました。
なぜなら、もう少し規模拡大して水上葉育成してみたいから。植えるものが欲しいから。

チャームで買うと生体とかが入れられてくる発泡スチロールに、古いソイルを敷いて、水をひたひたに入れて、トリミングした葉っぱをパラパラとばら撒く。まだ寒くなる日もありそうだから、ラップを軽く掛けて温室状態にしておく。DSCN0501.JPG

そうだ。葉っぱと一緒にBICOMの菌根菌も撒いておきました。
いろんなレポート見ていると、菌根菌を水槽に突っ込んでもダメそうなのだけど、水上で育てる時にいったん共生した菌根菌は、水中に入れても共生し続けるようなんですよね。

できるだけキューバ主体で行きたいと思っているのだけど、面倒なのでトリミングしたものをまとめて放り込んでます。テネルスの葉っぱとかのゴミにしかならないものも一緒に…。いい加減過ぎるかな?でも、さすがに選り分けるのは面倒過ぎる。

この中に入っているのは、(葉っぱだけのゴミとかは別にして)
キューバ、グロッソ、ニューパール、ウォーターローン、ヘアーグラス、ウィローモス...などです。

上手くいくかな??どれが育つかな?

意外に働き者

さっき水槽覗いたら、クリプトコリネの葉っぱが何枚もキレイにツヤツヤになっててビックリ。
茶色だと思ってた葉っぱが緑色でした。
昨日入れたオトシンネグロがやったらしい。というか喰ってるところを丁度観察できた。
コケ取りは殆ど期待してなかったんだけど、意外に働き者ですね。
まーこの手のは、入れた当初がいちばん食べるわけですけど。
それにしても、エビのようには期待してなかったから。嬉しい誤算。

でも、たった3匹でこの勢いで食べるとなると、やっぱり餌付けが出来ないとキケンですね。
こうなるともっと珪藻出ろって感じです。

昨晩、消灯後30分でコリタブを入れてみたのだけど、カラシンたちの奪い合いになって行き渡らず。
今日は、真夜中に投入してみよう。

2013年4月22日月曜日

ガラス面のヘアーグラス・藍藻対策その後

IMG_1229.JPG

ヘアーグラスを入れてる人にはお馴染みの景色かもしれないけど、
ガラス面を這うヘアーグラス。
深いところにランナー伸ばすから、こうなる。
地中のランナーから出てくる芽が、ナナメ下とか、けっこうデタラメな方向に伸びたりするんですよね。最終的には上に向くのだけど。
うちの場合は上をグロッソやキューバにみっしり占領されているので、伸びの遅いヘアーグラスは勢力をあまり伸ばせません。

それと、ガラス面の写真を載せたついでにガラス面遮光による藍藻対策のその後について。
底床面あたりにはまだまだ出てますが、見ての通り、深いところの藍藻はかなり減っています。
以前は、ヘアーグラスの根が緑色してましたから。

オトシンネグロ

IMG_1231.jpg帰りがけにショップに電話してオトシンネグロが居るかどうか確認。居るっていうので、3匹買ってきちゃいました。
相変わらず魚の写真酷いですね。すみません。

ナマズ目ロリカリア科オトティリス族ヒソノトゥス属 Hisonotus leucofrenatus

所謂 並オトシンじゃなくてネグロにしたのは、やっぱり黒っぽい魚体のほうが引き締まってカッコイイじゃないですか。それだけです。
なんかいろいろ見ていると、族が違うだけあって、かなり性格も違うらしいですね。
並オトシンは群れやすいけど、ネグロは群れない。
1匹あたりのコケ食いはネグロのほうが喰う...とは言え、この手のことはあまり・殆ど期待してません。
ネグロのほうが遥かに繁殖させやすい。
...だそうです。

写真を見ると、なんか煙ったように写ってますよね。それだけ珪藻が出ててガラスが汚れてるってことです。
これだけ珪藻出てれば、簡単に飢えて死んだりしないですよね。...って期待。
珪藻が出てる今しかないって感じで入れたんですけど。

2013年4月19日金曜日

60 3ヶ月目 珪藻・エビ

DSCN0499.JPG

左側の丘の麓の改造工事は、少しずつ継続中。
…今は左側全般かなりボロボロですね。

基本的には大きな問題は無いけど、いくつか気になることもある。

1.いまさら珪藻が出てきた。
2.稚エビを殆ど見かけない。
 40やスイレン鉢ではどんどん増えているのに。
 カイミジンコや線虫なども見かけない。
3.藍藻が出ている。
 殆ど表には出てこないけど、ガラス面はベッタリ。
 例の藍藻対策(ソイルが見える部分のガラス面の遮光)は
深いところには良く効くけど、上の方には効かない。

「うちでは珪藻出てない」ってついこの間書いたばっかりなのに、いまさら珪藻が出てきたんですよ。けっこういっきに。もう3ヶ月目なのに。なんだかナサケナイ気分。
写真だと分かりにくいかもしれないけど、全体的に茶色がかってますね。まだ水上葉が主の先週入れたキューバも茶色く、薄汚れた感じになってきました。

前景がそれほどコケてるように見えないのは、ハケで表面を掃除したから。珪藻はハケで撫でるだけで、はたきを掛ける感じでホコリのように簡単に取れちゃうから。

ちなみに40の方は、緑藻もすっかり落ち着いてほとんど目立ったコケも出てないのですけどね。

珪藻が出てきている理由のひとつは、きっと、今週は毎日ちょびちょびと…結局トータルでけっこう大量のトリミングをしてしまったこと。
下手したら40より水草の活動量全体が少ないくらいになっているかも。魚の数はずっと多いのに。ちょっとそれは大げさか。

もうひとつは、先週末に濾過槽や底床の掃除をかなりやったこと…浮泥とかもかなり排出しちゃったし、つまり、硝化バクテリアをかなり減らしてしまったかも。…掃除が悪いっていうより、あまりにいっきに広範囲に徹底してやったのが問題ですね。

最後に、これが決定的で、最近ヤマトヌマエビがけっこう減っているのじゃないか?見かける数が随分減ったなって印象…隠れるところが多すぎて上手く数えられないのだけど…でも、きっと減っている。
珪藻なんてちょっとくらい出ても、ヤマトが充分に入れば食っちゃうものね。

ミナミヌマエビも抱卵個体は見かけるのだけど、稚エビを滅多に見ないのだよね。それも以前はたまに見かけていたけど、最近ずっと見ていない気がする。

つまり、最大の問題はエビに関わるところで、これに水草減少などによる濾過力低下が加わってコケの成長が加速したことで、ハッキリ分かりやすく出てきたと思っているのだけど、
エビがダメなのは、水草一番サンドの肥料分のせい?とか疑って、いろいろなケースを見てみたけど、水草一番サンドで稚エビが育たないっていうケースもかなり見つかったけど、同時にかなりのエビラーさんが水草一番サンドで爆殖させているとかの事例もあるから、関係ないのだろうね。
じゃーなんなんだろう?

それにしても、以前の状況なら、こういう場合は緑藻が増えるはずなのに、なんでいまさら茶ゴケなんだろう??
分からない。分からない。
ある程度以上濾過力が落ちると珪藻が出るのだろうか?
でも、このタンクは立ち上げ時でも珪藻出なかったのに…。

珪藻退治は、ショップに行ってヤマトをたっぷり買ってくれば簡単だけど、それではまた同じ事を繰り返しそう…あんまり使い捨てにしたらカワイソウだし。エビが元気に育つって確信が持てる状態にならないとな〜。

エビも気になるけど、これだけ珪藻が出るなら、オトシンとか飼ってみようかな?
よく「茶ゴケが消えてオトシンが餓死」なんてのを読むと、怖くて飼えなかったのだけど、なんか大丈夫な気がしてきた。…本当かな〜?
餌付けできれば大丈夫なんですよね?
2−3匹だけ入れてみようかな?
以前に、コリドラスハステータスを飼ってみて、かなり短い期間でみんな落としたって経験があって、ナマズ系にはちょっとビビってるところがあって入れてなかったんですよね。興味はあったのだけど。

それから、「イケてる」とか「やっぱりダメ」とかいろいろ言ってる60の方のウォーターローンですけど、かなり復調してます。
もう確実に大丈夫そう。...茶色くコケてるけど。
40の方は最初から絶好調だったけど、こっちは時間がかかりました。
最後に残った量が少ないから殆ど目立たないけど。

あと、ボロボロのブリクサを沢山買ってきた件ですが、未だボロボロではあるけど、新葉が出てきたのと、一本抜いてみたのだけど、根張りも順調なので、大丈夫そうです。

2013年4月18日木曜日

コケ研究:5.その他

珪藻、紅藻、緑藻、藍藻…。水槽内に現れる・増えすぎると見た目が良くない生物をコケと言うなら、他にもいろいろありますね。

●水カビ

白くてモヤモヤしたヤツですね。
原因になる生物は、ヒジョーに幅広くて、いわゆる菌類(フンギ)もいるし、真核生物が原因のこともあるし…
多いのは卵菌類(名前には菌って入るけど、菌類とはまったく別のもの。以前に菌類と関係が深いと見られていたので、この名前)らしいです。
流木から出たりすることもあるらしいけど、うちでは経験がないので。
なんにしても有機物を喰うわけで、残餌の掃除とかが基本なんじゃないでしょうか?
光合成するわけじゃないので光は関係ないですね。

●アオコ

緑色の水になるやつですね。金魚の水槽とかでたまに見るけど。
これも浮遊性の藍藻であったり緑藻であったり。
水中の窒素やリンが多すぎると出るって感じですか?
これもウチでは出たこと無いからな〜。

●イトタヌキモ

こいつは、うちに居ます。
食虫植物。ウォーターローンの近縁。つまり他のコケと違って高等植物(真正双子葉類)。
ウォーターローンなどより捕虫嚢が大きくて分かりやすいです。
実際にウチで咲いたことはないけど、けっこう綺麗な黄色い花を咲かせるんですよね。
うちでは爆殖したことないけど、画像検索してみたりすると、水槽がイトタヌキモに占領されているとても恐ろしい写真も見れます。
あれは怖い。アオミドロだらけより遥かに怖い。
こいつは弱酸性が好きだったはずなので、他のコケと逆にアルカリだと繁殖しにくくなると思います。
結局のところ、手作業で取るしか無いのだけど、ピンセットでひっぱったりすると、プチプチ切れて、それがまた成長するので、ゆっくり丁寧に引き出さないとダメですね。

●油膜

油膜も殆どの場合は、油分が浮いているのではなくて、鉄バクテリアのコロニーなので、生物ですね。
大量トリミングしたりするとよく出ます。
私はあまり気にしないけど。
ちなみに、水面に指で触って、さっと広がって離れていくようなら、それはおそらく油分じゃなくて鉄バクテリアです。
メネデール使ったりすると、(その鉄分を水草が上手く使い切れないと)彼らに養分補給することになりますね。
エアレすれば沈むので一時的には見えなくなるけど、CO2入れててエアレはできないですね。
水草の調子がちゃんとすると…カットしたところから新しい頂芽が出揃って少し大きくなり始めた頃には消えてます。

●ガラス面とかに付くプルプルしたヤツ

奥の方の水流が悪くて暗いガラス面とかに着いてたりしますよね?
何かのバクテリアのコロニーなんでしょうね。
たまに酷ければスクレーパーで削り取りますけど、あまり気にしません。


他にも、「コケ」と言えるものは、いろいろありそうですよね。

水槽内には実に多様な生き物が出現するってことで、酷いことにならなければ、ちょっとした楽しみにもなります。
あまりに平和すぎてもつまらないですから。

2013年4月17日水曜日

コケ研究:4.藍藻

藍藻…シアノバクテリアは、その名の通りバクテリア(真正細菌)。
珪藻、紅藻、緑藻などが全て真核生物なのに対して、もう生物分類の最も根幹のドメインからして異なる生物。

とはいえ、真核生物自体が、古細菌(アーキア)の器に真正細菌などを取り込んでいって成立したって言われているように、
ミトコンドリアが独自のDNAを持っていてルーツがリケッチアに近い真正細菌だと言われているように、
植物の葉緑素は、藍藻が取り込まれたものがルーツだって言われていて、
そういう点じゃ無関係ってわけでもない。

藍藻が最初の酸素発生型の光合成生物か否かってことについてはいろいろ言われているけど、少なくとも、酸素を使って代謝を行う今に至る目に見える生物のほぼ全て、動物、菌類、植物…なんかが成立しているのは、歴史的には藍藻が放出した酸素あってのはなし。
藍藻が存在しなければ、我々も存在し得なかったわけだ。
おー藍藻様!

そんな藍藻様だけど、たまに管理が悪いアクアショップとかで、藍藻に覆われた水槽を見かけると、本当にゾっとする。
まさに、「腐海に沈んだ」って感じ。
もちろん、いくら管理が悪いショップでも、最低限の手入れはしているのだろうけど、藍藻は環境が合うと、とてつもない増殖力なので、1日一度くらいの簡単な掃除じゃ、あっという間にまた底面を覆うほど増殖しちゃったりもするから、しょーがない。

青緑の毒々しい色もイヤだけど、なんといってもあの独特のドブ臭さはたまらない。水槽からあの臭いがし始めたら、鑑賞もなにもないよね。

藍藻類は、フィコビリンを持っていて、黒ヒゲなどの紅藻類同様に緑色の光を効率的に使用することが出来る。
つまり、黒ヒゲ同様に、B+YのLED照明とかは藍藻にとってかなり美味しい光ってことになる。

水槽内に藍藻が発生するのは、大抵は、ガラスとソイルの間に出てくるのが最初で、それも室内の光や外からの光が当たる場所。
つまり、藍藻を発生させたくなければ、横からソイルが見えないようにアルミテープとかで遮光しちゃうってのも手ですね。
…とは言え、やってみたのだけど、ガラス内を反射して上から数センチくらいのところには照明が届いちゃうので、そのあたりはどうにもならないけど。
やらないよりは遥かにマシだけど決定打にはならない。

最初にそういう場所に出ることからも分かるように、水槽内に出る藍藻の場合は、明らかに水流が苦手。
ガンガン水が流れているところには殆ど出てこない。
ヤツらは付着力が弱いから流されちゃうってのもあるかもしれないけど。

生物兵器については決定打はないですね~。
一部の貝が有望かも?ってくらいですか。レッドタイヤトラックスネールとか。
うちのラムズホーンも藍藻ナメますね。
モーリー・グッピー・プラティなどの卵生メダカやメダカが食べるっては私も見たことがありますが、ひもじい時にちょっと食べてみるっていう程度で、とてもじゃないですが、これらを使って殲滅できるなんて思わないほうがいいですね。
この点でいちばん「食べる」と言われているブラックモーリーは飼ったことがないのでなんとも言えないけど、プラティとかとたいして違わないんじゃないかと想像している。いや知らないけど。

やっぱり有効な手としては、世間で言われているように、
1.ごく初期なら、エクスタミン。
2.ある程度以上に酷いことになったら、最終手段としてはオキシドール(H2O2、過酸化水素)なんじゃないでしょうか。

ガラス面にちょっと出ているっていう状態なら、注射器(ダイソーの化粧品関連のところで売っている針付きのシリンジ)で吸い出して、その後エクスタミンを注射。
エクスタミンを使う時の注意点は…説明書読んで下さい。
ドバドバ掛けたりするとけっこう強い酸なのでキューバとかの華奢な水草を枯らします。
もっとも、大量直撃しなければエクスタミンを使った後はキューバとかむしろ調子良いのだけどね。…成分も殆ど肥料。

もっと酷ければ、直接噴射しないで水槽内にオキシドールを毎日少しずつ量を増やして徐々に入れていくってやり方が確実なのだと思います。
…使用量については、責任持てないので適当にネットを検索してみて下さい。
私自身は、以前に「もしこれ以上酷くなるようなら非常手段!」って思って薬局でオキシドールを買ってきたことはあるのだけど、やっぱり恐ろしくてやっていません。
うちの水槽(60)は今でも藍藻出てますが、幸い、ガラス面のところから上には殆ど出てこないので。

なぜ恐ろしいかというと、殆どの水草、魚、エビ、硝化バクテリアなどには、いっぺんに大量に使ったりしない限り殆ど問題はでないみたいなんですが、以下については、かなりの影響が出るらしいからです。
モス、シダの類。もちろんリシアとかもですね。
マツモ、浮き草など底床内に根を下ろさない水草。
貝類全般。
かなりの影響って、要するに溶けたり死んだり思いっきり弱ったりするってことですね。
こういうものが一切入っていない水槽なら、あるいはこれらを避難させる環境をつくれるのであれば最終手段としてチャレンジしてみるのもアリなのではないでしょうか。

リクツとしては、体内で反応してヒドロキシカルラジカル…強烈な活性酸素をつくって、殺すってことだと思います。…おそらく…たぶん。
ヒドロキシカルラジカルは、猛毒ですが、動植物の体内で常に出来ているもので、量が少なければ自身で処理する能力を持っています。
オキシドールは、反応しても水と酸素が残るだけで、薬剤が残留するってことはないので、その点では良いですよね。
いや、なにか良くない酸化物ができていて残ったりするかもしれないけど、少なくとも薬剤そのものは残らないわけです。

ちなみに、吸いだした藍藻が入ったプラケースに、世間で言われている量に相当する割合のオキシドールを入れて実験してみたことならあります。エクスタミンのようにあっという間に白く変色していくというよりも、かなり時間をかけてゆっくりゆっくり減っていくという感じです。

それとオキシドールは、水流に載せて徐々に規定量を入れていくべきで、「藍藻直撃!」とかスポイトでやったりすると酷いことになります。例えば、藍藻があるようなところは大抵は底面ですけど、ソイルにオキシドールが当たれば猛烈な泡を出しながら弾け砕けてドロになります。…ちょっと面白いですけど、遊ぶなら水槽内でやらないほうがいいですね。

なんにせよ、ひとまずは、吸い出す→エクスタミンなわけですが、
吸い出す作業は、大きめのベロペットと注射器の組み合わせが便利ですよ。おおまかに量を吸い出すならベロペット。ピンポイントで吸い出すなら注射器って使い分けて。
プロホースで水換えの時に吸い出すってのもありますが、ピンポイントで吸い出す力はやっぱり違うし、プロホースは他の水槽でも使うので、ちょっとイヤですね。出てない水槽にも持ち込んじゃいそうで。
水槽ごとに別々のを用意すれば良いのでしょうけどね。

それから低pHだと増殖しないとか言われてますが、どうなんでしょうね?うちは6.0切ってた時にも藍藻健在でした。
ただ、先人の多くが言っているのだから、実際低pHの方が増殖しにくいのかもしれません。
いちおうリクツとしては、藍藻は炭酸:H2CO3を利用できるのでCO2しか使えない多くの水草よりはpH高めの時に有利だってのはありますよね。
だとすれば、立ち上げの時に、ガラス面のところにピートモス入れちゃうとか、それだと見た目が悪ければ、ほとんどソイルみたいに見えなくもないエーハトーフペレット入れちゃうとかってのもアリなのかもしれません。
次に水槽を立ち上げる時はやってみるつもりです。

でも、既に出ちゃてるところでは意味無いとおもいます。
なぜなら、エーハトーフペレットを小さいネットバックに入れて給水口あたりに沈めておくってやることがあるんですけど、その中に藍藻が進出してきたことがありますからね。一度ある程度出ちゃったらダメですね。

あーそれから、結局バクテリアのニッチを奪えばいい・バランス崩せばいいのだから…って、市販バクテリアとか、納豆のネバネバ液とか注入してみたことがあって、一時的には「効いた?」って感じでかなり減少したように見えたこともあったんですけど、本当に一時的でした。気のせいかも。継続的にやれば、もしかして?ですが、正直オススメはできないですね。だってあまりに過剰に投入すると硝化バクテリアのバランスにも影響するんじゃないかとか、納豆液とかは枯草菌だけじゃなくて大豆の分解物も入れちゃう…ってことは、つまりは富栄養化を促してしまう…って思ってしまうので。チャレンジャーがいるなら是非結果を教えて下さい。

私としては、藍藻とは(他のコケもそうですが)あまり酷くならなきゃ付き合うさ。なにがなんでも徹底排除しようとは思わない。って、つもりです。

2013年4月16日火曜日

コケ研究:3.緑藻(アオミドロなども含む)

広義の緑藻は、アオミドロなども含んでいる。
系統としては、珪藻や紅藻などと比べれば、水草に最も近いヤツら。…共に緑色植物亜界に属している。
系統的に近いということは、大雑把にみれば、水草に良いことは緑藻にも良く、水草に悪いことは緑藻にも悪い…ってことになる。
例えば、光の波長毎の使い方や栄養素の要求なんかもよく似ている。
だから、水草水槽として安定すると出てくるってことも多い。

そういう点では、「これをやれば、緑藻だけを減らせる」っていうことは殆ど無いけど、栄養の吸収の仕方に差があるので、やっぱり対処の最大のポイントは、水の栄養。
マツモや浮き草、モスやシダなんかはともかく、殆どの水草は、水中の栄養よりも底床の栄養に依存している…違うか、言い直し….底床の栄養を優先するということができる。
緑藻と様々な点でもろに競争環境だからこそ、底床に栄養を入れて水草の成長を促進し、水に溶けた栄養を減らすってことがポイントになる。
もちろん、底床の影響も水に溶け出すわけだから、水中の栄養だけ減らすってのは、やっぱり難しいのだけどね。

実際の対処も、水草の成長を促すって部分を割愛すれば、
1.腹を空かせたエビなどを投入して、いっきに食ってもらう。
2.液肥を避ける。底床内に埋める肥料も即効性のものは避けて、できるだけ微生物などが関わることで徐々に聞いてくるタイプの物を使う。
3.掃除をする。残餌・糞や枯れた水草の葉なんかを排出する。
4.濾過を見直す。…フィルター内にゴミが溜まりすぎていないか、通水性は保たれているか…。コケの方がアンモニア態窒素を喜ぶってのもあるし。
5.ピートモスなどを使ってpHを弱酸性に振る。
なんて感じなんでしょうね。

緑藻も柔らかいタイプのはまだ良いし、こいつがまるで出てこないようならそれは問題だけど…エビが飢えるし…、
.繊維質が強くてツンツンと産毛みたいに生えるヤツはイヤですよね〜。
それでも、まーヤマトとかはどんどん食べるから、その気になれば対処はそれほど難しくないですね。

さらにやっかいなのは、やっぱりアオミドロでしょうね。
こいつはさらに通常の水草に近いから。

昨年は、ほんとこいつに苦労しました。
スイレン鉢から持ち込んじゃったんだよね。
ほんのちょっとなら大丈夫って放置してたら、気がつけば爆殖。
いっくら取っても翌日には底床面を覆うくらいに増えていて。

一時は、もう最終手段のつもりで、完全遮光1週間以上ってのもやってみたのだけど、確かに激減したけど、光を入れたらまたアッという間に増えちゃいました。しかも水草弱ってるから、前より増え方が酷いくらいで。ついでにグロッソとかみんなもやしみたいに立ち上がっちゃうし。サイアクでしたね。完全遮光なんてやるんじゃなかった。
グロッソ以外もみんな草姿がダメになるし。

改善のきっかけは、「もしかしたら水流に弱いのじゃないか?」っていうアドバイスをもらって、「確かに流水でアオミドロって殆ど見ないですね。ほぼ止水ばっかりだ」っってことで、思いっきり水流を強くしてアオミドロに当てるようにしたら、増えなくなって、なんとか危機脱出。
増えなくなれば、後は地道に取るだけですから。

アオミドロもいろいろなので、これがいつでも効くかどうかは分かりませんが、少なくともウチでは水流が解決してくれました。

ちなみに、ウチではびこったアオミドロは、かなり強固に硬い深い鮮やかな緑のものでした。鮮やかな緑色の絹糸の束って感じで、見ようによってはけっこう綺麗でしたよ。
スイレン鉢で、春がやってきて最初に出てくる柔らかくて薄い緑色のじゃなくて、もっと出るとしたら後になって出てくるヤツですね。

ちなみにアオミドロは、もちろんエビもよく食べるのだけど、ウチではベックホルディがよく食べてましたね。
長いアオミドロをチュルチュル食べてて、お尻からも未消化の糸が長く出ているっていう画を何度も見ました。
もちろん、ベックホルディがいくら食べても当時は殆ど何の意味もないっていうくらいアオミドロの増殖力が勝っていたのだけど、予防って点では少しは役に立つ可能性もありますよね。
もっとも、アオミドロが増殖を始める前からベックホルディは水槽内に居たのだけどね。…役に立ってないか。

そうそう、うちのスイレン鉢も、今年は水温がなかなか上がらなくて水草の成長が遅れがちだったけど、このところどんどん成長してきたので、かなり多かったアオミドロも水草に負けてどんどん減っています。
というか、手作業で排除しているのだけどね。
でも、以前なら排除しても1日で元に戻ってのに、今は取れば取っただけ減るって状態になってます。
そのうちにもっと水草が元気になれば消えちゃうハズ。

2013年4月15日月曜日

コケ研究:2.紅藻(黒ヒゲとか)

黒ヒゲなどの紅藻類は、黒ヒゲは出るにしてもあまり酷く悩まされたことはないけど、別の種類の紅藻類にはまだアクアリウムはじめて半年くらいのころに数ヵ月かなり悩まされたことがある。

珪藻は、緑藻や水草などとものスゴク系統的には距離がある生物って書いたけど、これが人間とキノコより遥かに遠い距離だとしたら、紅藻と水草や緑藻とかはもう少しは近い存在…それでも、人間とミジンコよりもずっと距離があるっていう感じ(?…なんかよく分からない表現になってしまった)。
なんにせよ、だから、いろいろと異なった性質を持っている。

ちなみに紅藻といえば、例えばおにぎりに巻く海苔とか、ところ天や寒天なんかの原料も紅藻ですね。その他いろいろな紅藻が食品や化粧品などに使われている。…黒ヒゲも食べてみたら美味いかも…食べないけど。

紅藻は、フィコビリンを持っていて、水草があまり効率的に使用できない…利用の優先順位が低い緑色の光を効率的に使用出来る。
ってことは、B+Y蛍光体の通常のLED電球とかは、黒ヒゲさんには美味しい光ってことになりますね。
またクロロフィルdを持っていて他の光合成生物のほとんど使えない遠赤外光も使える。メタハラとか遠赤外光を含んでますよね。
全体としては紅藻はかなり広い波長の光を使えるけど、特に水草が有効に使えない(使えないわけじゃないけど利用の優先順位がかなり低い)緑の光を優先して使えちゃうということなので、
リクツとしては、例えば、赤い光だけなら水草に有利に、相対的に黒ヒゲに不利になることになりますね。
赤色LEDだけで、水草育てたら黒ヒゲはあまり出ないのかな?…そんなことしないけど。
でも、赤色光の割合を増やす・緑の波長の割合を減らすってのは、意味があるはずです。

紅藻類は、けっこう複雑な形をしていて機能分化がそこそこ進んでいるように見えて、実は体の構造は極めて単純。ただの細胞の羅列。
また鞭毛を持った細胞も見つかっていない。つまり運動能力・水を積極的に動かす能力が無いわけです。
黒ヒゲは、水流が全く無いところには出ない。水流があるとよく育つとか言われていますが、きっとこういう構造が関係あるのでしょう(?)
水流が無いと養分の取り込みも殆どできないのじゃないかと。
… 専門家ではないわたしの想像でしかないですけど。

体は、(黒ヒゲを調べたという例は知りませんが、ネットをふらついて見つかる限りの例だと)、緑藻などと比べて、窒素の割合が極めて高く、リンも若干多いらしいです。炭素の割合は相対的に低い… ってことらしいです。
やっぱり水中の窒素分が主なエサ?
ただ、実際の水草との栄養取得の競争関係については、単純にこれだけで答えは出せないので、やっぱり世間で言われているように、リンが鍵なのかもしれません。
要するに分からないってことですね。
なんにせよ「イニシャルスティックを入れたら黒ヒゲが消えた」なんてはなしもたまに聞きますよね。
これってきっと、カリを増やして水草に水中の窒素やリンの利用を促すことで黒ヒゲの栄養を奪うってことなんでしょうね。

黒ヒゲが出てくるのは、ほとんどが栄養豊富なソイルを使った時のセット初期か、ソイルの泥化が目立つようになるような末期ですね。
出てくる場所は、うちの場合は、水流がぶつかっているところの古い固い葉。具体的にはグロッソやヘアーグラスの古い葉であることが圧倒的に多いです。世間の例を見ていると排水口のところや水が当たっている流木にもよく出ていますね。大磯を底床に使っていると底一面黒ヒゲなんてオゾマシイ写真も時々見かけますけど。
pHが関係しているのか硬度が関係しているのか、その他なのか、そのあたりはよく分からないけど、きっとソイルの吸着効果が関係あるのでしょう。
pHは、紅藻類が多くの水草が使えない炭酸:H2CO3を使えることを考えたら、無関係とは言えないですよね。
pH高めの方が紅藻類には水草との競争という点では有利でしょう。
逆に水槽の管理者としては、pHは低めにしておくべきってことになりますね。

対処法としては、よく木酢液を使って殺す例が出てきます。
わたしも、(黒ヒゲじゃないけど)紅藻類に悩まされた時はやってみました。確かに直接噴射したりすると、あっという間に白っぽく色が変わって、その後は見向きもしなかったエビがよく食べる…ってなりますが、やっぱりこれじゃ埒が明かないですよ。
石や流木とかなら良いのだけど、葉が薄めの水草は明らかに影響が出るし、そうじゃなくても気持ちよく使ってればエビが落ちるし。部屋は木酢液臭くなるし、結局、やっつけ切れないし。
これはある程度酷いことになっちゃった時に、石や流木やパイプなんかを処理するのに使えるってだけくらいに思っておいたほうが良いのじゃないでしょうか。

生物兵器ですが、アルジーライムシュリンプが食べるとかありますが、うちでも入れたけど、効果はまったく不明です。もともと黒ヒゲも少ないし見かけたらスグにカットしちゃうので。
いろいろ見てても、「他に食べるものがなければ食べる」くらいみたいですね。とても有効とは言いがたいです。
少しは期待できそうなのは、一部の貝…レッドタイヤトラックとかですが、私自身は使ったことがないので、あくまで「食べるらしい」です。

私の場合の対処方法は、

1.出ているところが前景草とかで、それが厚みをもっていて底が汚れているようなら、トリミングして薄くして、残餌とかのゴミを掃除します。トリミングするのは、(さっき書いていることと矛盾するようですが、)水が底床面にも当たってないと分解が滞ったり、ヘンに養分が濃いところができるので、水回りを良くするってこともあります。
他にも水流の問題で、残餌などが溜まるような場所があれば、そこを掃除です。またフィルターやパイプも酷く汚れていたら掃除します。
以前に紅藻が出た時は、ミクロソリウムの塊の根本がけっこう汚れていたんですけど、こういった場所を掃除、あるいはまるごと排除して、してパイプも掃除したら消えたってことがあるので。
確かに、黒ヒゲは水流がないと育たない、水流が強いところから出がちなのですが、水流をやたらと弱めてしまうってのは、水槽の代謝を落とすことになるので、やたらとやらない方が良いと思います。水回りは大事です。
もちろん、水が集中的に当たるところがあって、そこからいつも黒ヒゲが出てくるというのであれば、レイアウトか水回りを見なおしたほうが良いでしょうけど。

2.水草に出ているのを発見したら、躊躇なくひたすらカット、カット。
カットにまさる対処法はないと思っています。
私は、ちょっとでも黒ヒゲっぽいのを見かけたら、即カットです。
ついでに黒ヒゲが出た周囲の成長を止めた古い葉もカットカットですね。

3.出ているところが、石や排水口とか取り出せるものなら、取り出して木酢液で処理。ソイルとかなら取り出して捨てるだけです。

もちろん繰り返し書いているように、私の考え方の基本は、コケを減らす・撲滅させるというよりは、活性の高い水草を大量に育てる。…常に水草の優位をつくるということです。

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以下、勢いで一気に書いちゃったけど、
読みなおしてみると、なんというかなんなので、
無視、またはペロンペロンと適当にあしらっておいてください。
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「対象となるコケが苦手とすることを徹底的に行なって殲滅する」…例えば、光量を落とす・完全遮光するとか、肥料を制限するとか、水流を抑えるとか、やたらと潅水量を増やすとか… そういうアプローチには原則反対です。
もちろんこういうのはバランスの問題ですから、光量や肥料の量の「バランスを取る」ことは大事ですけど、バランスを取ることと、ひたすらコケを弱らせることだけを考えるのは、大きく違います。
結果的には水草も弱らせてドツボにハマる道です。
換水しすぎれば、硝化バクテリアなども弱らせます。
殆どのコケは、水草よりもずっとアンモニア態窒素を喜びますしね。
そうなれば、水中の窒素量全体は減らせても、結果的にはコケ優位にしちゃいますよね。
完全遮光とか、光合成を阻害する薬剤を入れちゃうとか、スグに完全消毒・完全リセットとか。そういうのは…ね~。

こういうアプローチを取る心理の奥には、病気に対する対処のイメージがあるのではないかと思います。
徹底的に消毒する、抗生物質などで菌を殺す…。
悪者をやっつければ解決っていうアメコミみたいな発想。
たしかにヒジョーにたちの悪い相手…新種の強毒のインフルエンザとか…には必要な考え方です。
でも、そういったものと、コケや大抵の水槽内で起きる病気は違います。
何が違うって、コケとかは常在しているもので、バランスのとりようがあり得るものだから、全体が健康なら防げるもののはずだからです。

病原菌が宿主を殺してしまったら、自分たちも増えることができなくなります。
強毒化するものは、どんどん変異していくその速度が生み出すバリエーションが創りだしたり、人間がこれまで入っていっていなかった環境に踏み込むことで、こちらから接触してしまったり…そうやって恐ろしい病原菌が登場するわけですが、こういうものは、つまりは環境不適応なわけです。だって自身の生存環境をさっさと壊しちゃうのだから。

だから実際、例えばエイズウィルスとかも、だんだん人を簡単に殺さない方向に進化しているわけですね。共生の道を探っているわけです。
さっさと殺しちゃったら次の感染先は見つからない可能性が高いわけで、そうなったらウィルス自体がジエンドです。
いや、もちろんウィルスの「意志」っていうよりは、スグに人を殺しちゃうウィルスは淘汰されてしまう、スグに殺さないものが、より感染を広げられるので生き残りやすいということなわけですけど。
実際、古代のエイズと言われている成人T細胞白血病は、キャリアになってもほとんど発病しない。発病するにしてもかなり高齢になってから…ってなっているわけですよね。今では。

話がそれたけど、こういう特異な存在であるたちの悪い病気のもとと、当たり前に常在している連中…本来共生しうるところまで既に来ている連中は分けて考えるべきです。
常在菌をとにかく殺そうってのはナンセンスで、それ以前に体を・水槽を健康にしましょう。健康なら感染しても病気にはなりませんよ。ってことです。

もちろん、ある程度以上バランスを崩す…たとえそれが常在しているものでもやたらとバランスを崩して増えすぎて…体調をくずしてしまったら、時には一か八か強硬手段に訴えないと、崩壊を免れないところまでいくことはあります。
だから、強硬手段を全否定するつもりはありません。

それでも、水槽全体の体力を根本的に奪ってしまうような手段は最後の最後にすべきハズなんですよ。

コケだけをピンポイントで攻めるってのはとても難しくて、結果的には必ず他の生体…水草なども弱めてしまう。そうなれば、たとえ目的のコケを殲滅できたとしても、スグにまた他のやっかいものを呼び込むことに繋がるはずなんですよね。それでまたそいつを攻撃すると…
もうデフレスパイラルですね。

とても分かりにくいかもしれないし、曖昧な態度だと思われるだろうけど、私としては、
人に伝わるのは、人を動かすのは、白黒はっきりつけた明快なメッセージ、
自らが選択する現実の判断として価値が有るものは、外から見たらグレーにしか見えないようなことになる…特に水槽のような複雑系を相手にする時は...と思っています。

水槽とかあまりいじらない人のほうが上手くやっているってのはよくあることですし、
健康オタクでいろいろやりまくる人が、よく病気になってたりもよくあることですね。
…もちろん、何も起きないからいじらない、病気になりがちだから健康っていうキーワードの過剰に反応するってのもあるでしょうけど、対処し過ぎが不調の原因としか思えないケースもかなりあるってのは確かですね。

ラムズホーンのコケ取り力

今日は、ラムズホーンが藍藻を舐めているのをはじめてみたよ。
印象としてはけっこう積極的に食べている感じ。
やっぱり藍藻は食べるのだね。
黒ヒゲは、もうずっと出ていないので不明。

しかし、全体としてみた時にはラムズホーンのコケ取り能力は低いね。
ヤマトとかはけっこう固着したコケでも食べちゃうけど、
ラムは、柔らかいふわふわしたのしか食べない。
この点からすると、黒ヒゲを食べるってのは、かなり想像しにくいな。

2013年4月14日日曜日

今週の40

DSCN0497.JPG

こっちもかなりトリミング。真っ暗だったから。
タイガーロータスはあいからず浮葉を出そうとするし、水中葉も何枚かカットしたんだけど、まだ暗いね。

ウォーターローンは増えていくところがなくなっちゃいましたね。

今週の60

DSCN0496.JPG

なんというか、ちょっとキタナイ感じの画ですね。
なんだか今週は仕事が雑過ぎです。
ここまで写真が小さいとそれほど粗も目立たない??

先週からの違いは、
後景中央部のトリミングをバサバサと、
前景でまたキューバの上を覆ってしまったグロッソをカットカット、
ショップでひどい状態で売られていたブリクサを安く買ってきて沢山入れて...葉が酷い状態だったからどこに入ってるか一瞬わからないでしょ?

一昨日書いてたロタラの丘の麓の問題にちょっと、中途半端に取り組み...シュリンプ一番サンドを入れてキューバのマットを入れた。
最後のはやるつもりはなかったのだけど、発作的にチャームで安かったので買ってしまい、マットを浮かべておくのもなんなので植えてしまった。
マットを2つ注文したつもりなのに、届いたのはひとつ。あれ?と履歴を見たらやっぱり注文してたのは1つ。
発作的な行動はダメですね。
いつもなら、このくらいのサイズのマットをそのまま入れると、あまりに不自然になるし、育った後の面積も稼げないので、幾つかの三角形に分割して植えるのだけど、面倒なので四角いマットをそのまま置いてしまった。
田砂をまぶして沈めて終わり。
ものすごく不自然ですね。

2013年4月13日土曜日

コケ研究:1.珪藻(茶ゴケ)

珪藻、いわゆる茶ゴケ。
系統としては、緑藻や紅藻(黒ヒゲなど)とは相当の距離があってコンブとかワカメとかの褐藻とかに近い。…共に黄色植物門(不等毛植物門)。

紅藻由来の葉緑体を持ってる。
光合成色素としてクロロフィル aに加えてc, カロテノイド, キサントフィルを持っている。
つまり、優先順位はあるにせよ、一通りの可視光の波長を使える。

珪酸質の固い殻を持っている。だから、ケイ素…シリコンが無いと体をつくれない。
シリコンは、水換えしただけでも供給されちゃうけど。
二酸化ゲルマニウムを添加すると、ケイ素の取り込みができなくなって(珪酸と置き換わって吸収されちゃうので)珪藻は死滅する。
ケイ素を必要とする植物は多い…水草だとミクロソリウムとか…、からやらないほうがいいけど。

あと、鉄の要求量が比較的多いというか、水中の鉄が少なすぎると育たないってことも読んだことがある。もちろん、それは他の水草やコケもそうなのだけど、特にね。

ならば水換えでケイ素供給して、メネデール添加をガンガンやったら、珪藻は出てくるのだろうか?…テストしてみる気は全くないけど。きっと出てくるのだろうな。
もしそうなら鉄分が多くてpHを下げる力が強いソイルだと、より沢山出るとか??

アユが食べるコケとかは、主に珪藻。
水槽内でも、殆どの魚、エビ、貝などは珪藻が大好き。上手く食べれる形にしてやれば…スクレーパーで削りとってやったりすれば喜んで食べる。もちろんオトシンとか舐め取れる口を持っている魚はそんなことしなくてもよく食べるらしいけど。(私は飼ったことがない)
60cmタンクだと、ショップで売られている腹を空かせたヤマトを数十匹放り込めば、あっという間に…って数日で、綺麗にしてくれちゃうくらい。
つまり、大事なエサです。

現れるのは、ほとんど新規に水槽をたちあげて1ヵ月半くらいの間だけ。
安定した後でも水換えを頻繁に大量に行ったりすると出たりするけど。
立ち上げ時でも全くの新規ではなくて、前の水槽の環境を上手く引き継いでいれば、ほとんど全く出なかったりもする。
うちの今の60も40も珪藻はほとんど出ていない。…どちらもいきなり柔らかい緑藻が出てきた。

なぜ立ち上げ期に限って出てくるのか?
ケイ素が溶けてる量…濃度?
NO2とかを他のコケより上手く使えるとか?
水草が鉄分使っちゃうから?
なんでなんだろうね〜???
誰か知ってたら教えて下さい。

なんにしても、余程酷いことになるのでもなければ、怖いところは何もないコケですね。珪藻は。
もちろん、初期にこいつをあまりに放置すると…エビがほとんど入ってないとか…、水草の葉が茶色く覆われちゃって、水草の成長に大きな影響が出ることはありますよね。
そのあたりはやっぱり気をつけなきゃ。

なんか一気に書いて、書き忘れたこともありそうだけど、もしそういうのがあったり、間違えた理解をしてたところがあれば、ここを修正していくようにしていくつもり。

2013年4月12日金曜日

キューバにシュリンプ一番サンド

前回の 修正したいぞ の件だけど、
今、ロタラ丘と平地の間は、ニューパールとかが埋めているわけだけど、
ここにソイルを入れて崖を埋めてしまいたい。

で、そこをどうするのかだけど、
ここはひとまず何も植えないで、グロッソとかが自然に這い上がってくるのを待っても良いのだけど、
やっぱりグロッソだけじゃなくて、間にキューバパールグラスが入ってるとすごく良い感じなのだよね。
...写真だと上手く伝わらないかもしれないけど。
滑らかなカーペットって感じになるから。
グロッソは時間の問題で勝手に這い上がってくると思うし。
先にグロッソに占領されちゃうと
��少なくともうちの環境では)キューバはなかなか増えて行かないし。

だから、キューバだけは新たに買って追加で植えようと思うのだけど、
この崖を埋めるソイルを何にするか?

この水槽の初期には、前の水槽から持ち込んだキューバのカーペットがみるみるダメになるってことがあって...セット初期の低pH・低硬度が原因だと思うけど...、それはまた繰り返したくない。
いや、追加するソイルはほんの一部だから大丈夫というか、ほとんど関係ないとは思うけど、
あらためていろいろなソイルを見ていたら、
シュリンプ一番サンドのウリは、pHは下げるけど、硬度はあまり下げないってことみたい。
Ca,Mgが割と豊富で。
ならば、キューバに良いのじゃないかと。
色も黒系で、前のソイルと合わせられるし。

まだやらないですけどね。
あくまでも今のところのイメージです。

いろいろ修正したいな〜

IMG_1130.JPG

DSCN0493.JPG

上が2ヵ月半前のセット作業中、下が先週末。
現在の写真では、前景から左の丘になだらかに続いているように見えるけど、
セット作業中の写真を見れば分かるように実際には、麓は崖になっている。
間は、ニューパールなどの水草が茂ってなだらかに続いているように間を埋めているわけ。

これ、作業中も、ちょっとマズイかな〜とか微かに思ってたんだけど、
当時は、そんなことよりも1日で...いや半日で全てセットを終わらせることを最優先してて目をつぶっちゃったんだよね。

もうね、今になって本当にガマンならなくなってきたというか、予想以上に問題があって、
前にも書いたけど、この崖の下だけがやたらと汚れるんですよ。
底面這ってきた水流がここにあたって、水草で減速されて、汚れを落としていくわけ。

私は、底床を完全に綺麗にしちゃうのではなくて、魚の糞や枯れた葉の残骸が分解されたものとか、ある程度あったほうが良いという考えなのだけど、未分解の残餌が集中して溜まったりしたら良いわけがない。
しかも、水草が密に生えすぎててエビもほとんど入って行かないし。

水流が悪いのと、予想より周囲の水草の茂りが早くて閉じ込められて、光量も無くてブリクサも何株か溶かしたし。
だから昨日追加で買ってきたわけで。でも、入れる場所が悪いんだよね。上をスグにロタラとかが覆っちゃうから。分かってるのだけど、際に入れたいんだよね〜。

あと、現在の写真を見ると、左1/4に上手く光が入らなくて景色として死んでますよね。
景色としてだけじゃなくて、水草もしょぼい。生き残ってやっと成長を始めているブリクサも成長良いとは言えないし、下のグロッソとかもダメな感じだし。
ライトもしくは、丘の形を見なおさなきゃ。

とは、いいつつ、どの問題も、毎週丁寧に掃除すればいいじゃんとか、ブリクサの上を当分伐採しておけばいいじゃんとか、トリミングの工夫で山の形をいじればいいじゃんとか...
そんなことも考えてしまって、決心付かない状態。

もしやるなら、こうしようってのはあるのだけどね。

ところで、セット作業時の写真に、ヒーターが2本入っているのが見えますか?
何が怖いって冬にヒーターが壊れて、魚が死ぬのが一番怖いですから。
2重化です。
65W×2本。計130Wだけど、いつも人がいるリビングなので余裕です。
40cmの方も65Wなので、65Wの買い置きがいつもあって必要があればどれとでも換えられるようになってます。


2013年4月11日木曜日

得をしたのか?損をしたのか?

今日、帰りにショップを覗いて、ブリクサを探したのだけど見当たらないので、
店員に聞いたら、他の水草の陰から出してきた。
葉がボロボロでかなり状態悪かったのだけど、
2束で1束分(280円)でいいって言ってるのと、
切断面というか茎はそれほど悪くなさそうなので、買ってきちゃったよ。
復活するかな?

HANABI 約1ヵ月半

IMG_1211.JPG

約1ヵ月半。
相変わらずひどい写真で、わかりづらいかもしれないけど、
濃紺に金の星が飛んだボディ、鮮やかな金赤と黒のヒレが良い感じです。

次々に色が出て、これは体系からしても色味からしても間違いなくメスだなってのは、結局、5匹中1匹だけでした。
「オスメス約半数ずつ入れて下さい」って店員さんに言って
「任せて下さい!」って言われたのに...。

ついでにここに書いちゃうけど、ブルーラムズホーンの白いほうが、ここに来て俄然元気になってきました。
ほっ!


2013年4月10日水曜日

エロい

IMG_1196.JPG黒い方の有り余る元気さと対照的に、白いほうが、最初からあまりに元気ないのだけど、ほんともうダメかも。
とは言え、繁殖してくれれば、最初からこの水で育った稚貝は強いはずだから、励んでちょーだい。
これも黒いほうが仕掛けた。

人が観賞用につくったのって、たいていは色が濃いやつ...原種により近い発色しているヤツのほうが強いですよね。メダカもヒメダカより間違いなくクロメダカの方が強いし。
ラムズホーンもピンクがいちばん弱いらしいし。

追記
そういえば、ヒラマキガイ科は、雌雄同体だけど、自家受精で増えることもあるらしいですね。
つまり1匹でも増える時は増えちゃうと。
単為生殖って言い方をしているところが多いけど、それは言葉が間違ってますね。
受精しないで発生するのが単為生殖ですから。

2013年4月9日火曜日

潜水艦のよう

さっき水槽眺めてたら、グロッソの上を歩いていたラムズホーンが、
エキサイトした魚たちに激しく突かれたんだんだけど、
その際に、いきなりの急速浮上。
水流に流されて、逃亡成功。

なんで魚たちに...テトラとかの小型カラシンたちに激しく突かれたのかというと、
プレコ用のタブレットを砕いてあげたんですよ。
そうすると、いつも狂ったように争奪戦が起きる。水槽内が興奮状態になる。
アカムシとかミジンコでもあんな興奮状態にはならないのに。
そのタブレットの欠片が、ラムズホーンのところに丁度落ちたんですね。
それで突かれた。

急速浮上出来るなら、急速潜行も出来るのかな?ってしばらく見ていたけど...目撃できず。
ネットを検索してみたら、急速潜行もやるみたいですね。
ラムズホーン面白い。

ところで、うちの2匹のラムズホーン。
黒はやたらと元気で、急速浮上も見せてくれたし、とにかく移動量が
私の中の貝のイメージを覆すほどなのだけど、
白の方は、元気ないですね〜。
数時間開けて見て数センチしか動いてなかったり。
触覚の動きも鈍いし。
弱ってるのかな?落ちる寸前だったりして。

ウォーターローンのその後 5 経過振り返り

DSCN0492.JPG

↑現在の様子。植えてから約1ヶ月と10日くらい経過。

DSCN0447.JPG

↑植えてから約1ヵ月経過。

IMG_1185.jpg

↑植えてから約2週間経過。

毎週、同じポジションで撮影したりしてなかったので、分かりにくいかもしれないけど、
明らかに成長加速してますね。

最近は、タイガーロータスの葉の下の暗みにまで進出し始めています。

もともとここに入れたのは、チャームで売っている一番少ないパッケージの数分の一の量なので、
パッケージ全部をこの40cm水槽の前面1/3くらいに植えてたら、
だいたい1ヵ月半くらいで、ほぼウォーターローンでモシャモシャに出来たってことですね。

もともと買ったのの殆どは、60の方に入れたのだけど、
そっちは、一時は絶滅寸前まで減って、今はなんとか生き残ってるかな?っていう程度です。

40の方はここまで来れば、本当に増やそうと思えば、
トリミングした葉っぱをソイルに差し込めば良いわけで、
...60の方で魚がかじり取った葉っぱとかを試しにこっちの水槽のソイルに突っ込んでおいたら、そこから新芽も出たんですよ。それから、まるでミクロソリウムみたいに古い葉っぱから新芽が出たりもしますね...
一度勢い付いちゃえば、増やすのは簡単みたいですね。

ちなみに環境をもう一度確認すると、
底床:濾過一番サンド...赤玉土を固く焼結したタイプ(?...想像です。違ってるかも。)、栄養はかなり少ないヤツです。
pH:6.5〜7くらい(植えたころは6.0近く。子供が買ってきたグッピーを入れるのに、後から上昇させた)
KH:2くらい GH: 5くらい KH,GHは最近の数値じゃないです。植えた頃の数値です。
CO2:15秒1滴なので、ほとんど入れてないくらいですね。
うちのカウンターは泡がよくあるのの3倍くらい大きいから、
世間基準の5秒1滴くらいかな?あと直添なので、添加効率は良いです。
そこまで考えたら2-3秒1滴相当くらい??
照明も水草水槽にしては、光量かなり少なめと思ってください。

つまり、栄養もCO2も光も60に比べるとかなり貧弱な環境です。
なんとなくかなり想像含めてなんで責任持てませんが、
ウォーターローンは、pH低め、栄養分少なめの環境から始めると上手く行くのではないのか?
って想像してます。
いろいろブログとか見てても、明るい色のソイル(←栄養少なめが多い)使ってるところで上手く行ってることが多いですよね。

だいたい、自然環境だとウォーターローンは、かなりpH低めのところに育つ水草ですよね。
pH6くらいが良いのではないでしょうか?
例えば、ピートモスを底床に埋めちゃうとか。
ちなみにこの水槽の底床は、一番下がパミスとピートモスを混ぜたものです。

2013年4月8日月曜日

アフリカンチェーンソード

IMG_1192.JPG
奥の方に入れちゃったので、まともな写真を撮れず。ピグミーチェーンサジタリアの葉をもっと細く薄く明るく小さくしたような葉です。テネルスとはかなり雰囲気が違います。この写真じゃ分からないでしょうから検索してみてください。

ラムズホーンを注文するついでに、前々から気になっていたアフリカンチェーンソードもついでに注文しちゃいました。

しっかし入れるところがなくて、一部グロッソを削除して導入。

アフリカンチェーンソードについては、なんかろくに情報がないですね。

同系統のエキノドルスハムリックと同じなら、割と難しいって言われる部類になっちゃいますけど。
ちなみに、ハムリックは、エキノドルスって流通名が付いているけど、エキノドルス属ではなく、アフリカンチェーンソードと同じRanalisma属らしいです。まーどっちもオモダカ科ですけど。
でもって、ハムリックがアジア原産、アフリカンチェーンソードが文字通りアフリカ原産ってことらしいです。

さーどうなることか。あまり良い環境といえるところに植えてないしな〜。
でも、導入例をいろいろなブログで見てみる限りは、それほど難しい水草には思えないのですけどね。

テネルスなどと違って、比較的密にはえて茂みをつくってくれるようなので、前景の縁、後景との際とかに増えてくれると良いなと思ってます。
...でも、オモダカ科だから、ランナーで思わぬところに...それも前景のまっただ中とかに出てきちゃう可能性も高いけど。
そういう場合はカットカットですね。
それ以前にうまく育ってくれるかってのが問題ですけど。

テネルスと違うと言えば、テネルスはスグに赤くなっちゃうけど、これは光量あっても割と鮮やかな緑色のままってことなのでそれも良いですね。

ラムズホーン

DSCN0486.JPG

以前にラムズホーンが欲しいけど、子供に大反対されてるってことを書いたけど、
こっそり入れてやる!…どうせあいつは気が付かない
ってことで、最近近所のショップを見てたのだけど、そもそも売ってなかったり、無数の殻の残骸の中にボロボロになったのが1匹だけ居たり…。見かける時はホームセンターのアクアコーナーでも見かけるんですけどね~。無い時は無いですね。
結局、チャームで入手しちゃいました。

買ったのは、ブルーラムズ2匹。
もちろん、ブルー専門のところの様な綺麗な青が出てるなんて微塵も期待してなかったです。
むしろ、レッドやピンクは派手で水草水槽に合わない。
「ダメなブルー」なら原種に近い色になって自然。
ってことで選んだだけ。
実際にウチにきたのは、黒っぽくて白い筋が入ったのと、白っぽいヤツ。どこがブルーだよって感じ。もちろんチャームの写真は割と正直な写真なので問題ないけどね。
うちの子はラムズと言えば、赤いのをイメージしているから、
「なんだろうね~この貝?どこから来たんだろうね?」
ってしらばっくれることもできるし。

ちなみにこいつはカタツムリなどと同じ有肺類。
比較的近縁なのといえば、サカマキガイとか。
だから、水から出してもしばらくは平気だし、中に溜めた空気を使って水面直下を這うというか泳ぐというか…ってことも出来る。
本来エラを持たない空気呼吸の有肺類だけど、新たに獲得したエラも発達していて水中生活に完全適応したヤツ。…空気呼吸もできるけど、水から完全に離れようとはしない=水槽から脱走はしない。
つまり、ご先祖からみると、海→陸→淡水 ですね。
ヘモグロビンを持っていて、レッドラムズの赤とかはヘモグロビンの色。
肺のお陰で浮力を持てるので、けっこう身軽。
テネルスの細い葉っぱをどんどん登っていったのを見た時はさすがにスゲー!って思ったけど。
見ててけっこう面白いです。

ラムズホーン導入の狙いは、以前にも書いたけど、要点だけ繰り返すと、
●コケ全般、珪藻、緑藻、黒ヒゲ、藍藻なんかを食べてもらう。
…本当に藍藻食べるのかな~?
ヒラマキガイ科の貝が食べるのは間違いないけど、こいつらが水槽内で実際に食べるかどうかは自分の目で見てみないと、なんとも。
●魚の糞を食べてもらう。
●痛んだ下葉を食べてもらう。
●落ちたエビなどを食べてもらう。
●残餌を食べてもらう。
●…
そんなところです。
つまりはタンクメイトとしての導入、タンクメイトを多様化させたいって狙いであって、こいつを主役にする気なんて欠片もないってことです。

もうちょっと気持ちの問題としては、水槽の中に、生態系の頂点に立ったことのある節足動物、脊椎動物がいるのに、軟体動物を入れないのはどうなのよって(オルドビス紀)、バランス悪いじゃんと。
動物門の大きさ(種数)としても節足動物の次に大きいのが軟体動物だし。

恐怖の爆殖は、しない、させない …ってできる…つもりです。
というか、うちでスネールが定着できたことって過去にないし。
出てきても、そのうちに消えちゃうし。
いや、今回は消えちゃったら、それはサミシイのだけど。

ヒメオモダカの花

DSCN0491.JPG

ベランダを覗いたらヒメオモダカの花が咲いていたよ。

花の右下に緑色のつぶつぶっぽく写っているのは、
屋外で冬越しをしたグリーンロタラ...スイレン鉢だとキカシグサって言ったほうが雰囲気あるかも...の葉。
これ、間違いなく水中葉なんだけど、たまご型の水上葉っぽいカタチをしているんですよね。
スイレン鉢の中に植えると、このかたちの葉を出すようになる。なぜなんでしょうね?

2013年4月7日日曜日

クリプトコリネの葉色

DSCN0473.JPG

底床の違いの影響なのか、クリプトが前の水槽では見られなかったくらいよく成長しているのだけど、
不思議だなと思っているのが葉の色。

私は、クリプトも明るいところほど、青の波長の光が多いところほど赤みを帯びる...クリプトの場合は茶色っぽくなるって思っていたのだけど、
この写真を見ると...写真が小さくて分かりにくいかもしれないけど...左側に植わっているものほど緑色で、右側のものほど茶色なのが分かりますか?
特別明るいところが茶色なのは、まーそうだろう...なんだけど、暗い所でも茶色のもの、割と明るいところでも緑のものがありますよね?
クリプトの葉色はどこで何で決まるのだろう?
ちなみに全てウェンティグリーンです。

それとロタラインディカの赤ですが、相変わらずこの水槽では綺麗に出ないですね。
以前に書いた色温度が違う照明を入れ替えてみる実験の結果も、なんかハッキリとは出ないですね。
色温度が高いほうが赤くなるような...気がするかなっていう程度。

それにしても、なんでアップした写真がこんなに元の写真の色と違ってくすんだ色で表示されるんだ??
これじゃ色の違いが分からないよな。

ブラウザかえて表示させたら元の色で表示されました。うちの問題でしたね。

今週の60 水換え

DSCN0466.JPG

トリミングで前のほうがキューバだらけに一度はなったのだけど、
グロッソが復活してきて以前の感じに戻ってしまった。
グロッソの葉は少し小さくなって良い感じだけど。
赤い細い線はテネルス。

今日は1/3水換え。

水換えってなんで必要なんでしょうね?
水草がたっぷり元気に茂ってれば、NO3なんて殆ど増えやしないのに。
...いや、そう言ってても、1ヵ月以上水換えしなかったことって無いし、
そんなに頻繁にNO3測定しているわけじゃないけど。

やっぱり長期的に均してみた時の水質の安定のためですよね。
窒素分だけじゃなくてリンとかいろいろなものが蓄積していくし、ミネラルは消費されていくし...。
もちろん、もっと実際的に、プロホースで給水口のスポンジについたゴミとか枯れて溶けた下葉とかエビの脱皮殻とか水流で思わぬところに引っかかってるトリミングクズとか...を掃除・排出することが実質的に水換えになるってのもあるし。

水質の安定って観点で、短期的に見たら、水換えは良いことなんてなくて、エビが死ぬとしたら必ず水換え後だしね。
もちろん、私がやってる水換えが、おおよそ温度合わせてカルキ抜いただけの水をジャバジャバ入れちゃうから...pH合わせたり、時間かけたりしてないからってのもあるけど、
そういうことを除いても、例えば、硝化バクテリアの性質を考えれば、濾材や底床に定着している分だけじゃなくて、水中に漂っている分もかなりの量居るはずで、それを考えれば水換えでバクテリアを捨てていることになりますから。
良いことはない。
でも、長期的にみたらやるべき。

そう考えれば、少ない量の換水を頻繁にやるのが理想なんですよね。本当なら。めんどくさいけど。

私の水換えについての方針は、
●1回に1/3以上は換水しない。
●ある程度以上の規模のトリミングを行った翌週には必ず換水する。水草が減った分だけ濾過力が落ちているはずだから。
●結果的には、頻繁にトリミングを行うウチの水槽では、2週間に1回くらいは水換えすることになる。

それと、セット初期には本当に頻繁に水替えします。
バクテリアの繁殖を考えたら、やらない方が良いに決まってるわけですけど、ソイルから初期に大量に溶出する栄養分を排出しておかないと、コケコケになる可能性がありますから。

そういえば、水換えをすると付く気泡はなんなんですかね?
いろんな説があるけど。

水道水に溶けているCO2によって光合成が促進されるから説。
…水道水の溶存CO2濃度は季節変動があるにせよ、そこそこあるのは確かで、これは無いとは言わないけど、絶対に主因じゃないですね。
だって、ガラス面だろうとどこだろうと気泡が付くもの。
CO2添加であがる気泡と付き方がまるで違うもの。

pH変動によって、植物組織が壊れて気泡を上げる説。
…これも無いんじゃないかな〜。まずは上記と同じガラス面などにも付くこと。pHの違う水槽間で水草を移動しても気泡を出さないこと。換え水のpH合わせをしても気泡は出ること。

水道水に溶けている様々な気体が、減圧されて出てくる説。
…やっぱりこれなのかな〜。減圧されるだけじゃなくて、加温もされるしね。お風呂の気泡と同じってこと?

2013年4月6日土曜日

タイガーロータス 浮葉の芽

DSCN0463.JPG
タイガーロータスが浮葉になる芽を出してきちゃいました。
かわいそうだけど、カットしなきゃ水面が覆われて水槽が真っ暗になっちゃう。

ちなみにタイガーロータスの浮葉は、赤じゃなくてなかなか綺麗な緑ですよ。
↓以前の写真

IMG_1153.jpg

2013年4月4日木曜日

アーバスキュラー菌根菌は、水面下でも活動する(当然!)

Q&Aサイトで「アーバスキュラー菌根菌は、リンが豊富なところや水が豊富なところでは活動しない」って、したり顔…が見えるような書き方で…書いているのを見かけて、
そんなはずはないだろう?と思いつつ...
でも確かに、水草と菌根菌の関係そのものをズバリ示したものは見かけたことがなかったし...

ってことで、
農作物についてならとっくに研究があるだろうって想定して、水稲と菌根菌の関係についての研究がないかなって調べたら、
ありましたよ。
苗代期におけるArbuscular菌根菌感染が移植後の異なる湛水管理下での水稲生育および養分吸収に及ぼす影響

ただ、これを見る限りだと、あくまでも水を張ってない状態で菌根菌に感染させて、それが維持されるってことだけどね。

ロタラ…キカシグサとか、ヘアーグラス…マツバイとか、アクアリウムで水草として使われるものの多くは、「水田雑草」の扱いなのだし、種としてもアーバスキュラー菌根菌が共生しないものではないし、使ってみたくなるよ。BICOMの菌根菌とか。

ただ、うちの場合、水草一番サンドを使っちゃってるから(熔リン酸が人工的に付加されているから)、ソイルが新しいうちはアーバスキュラー菌根菌が殆ど定着しないだろうとは容易に想像つくし。

なんだか、他のことも含めて、いろいろとやり直してみたくなるな〜。
…2ヵ月超えてるのに、まだカイミジンコとか線虫とか出てこないし。
もちろん、せっかく今の立ち上げやったんだし、そこそこ上手くいってるんだから、まだリセットはしないですけどね。

来年のリセットは、かなり方針変更で行こう。
やっぱり、人工肥料成分は排除の方向で。

でも、その前にどこかでちょっとは実験しておかないとね。

しかし、他の菌根菌製剤メーカーはともかく、BICOMはアクアリウム関連中心で来たメーカーなんだから、菌根菌のアクアリウム応用とかスグに検討しそうな気もするけど、やってないよね。...ダメなのかな??

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菌根菌は、菌類…フンギ…カビ、キノコ、酵母なんかの仲間。
カビの一種だと思っておけば間違いない。
菌類と植物は、もともと深い共生関係にある。
植物遺体には、セルロースとかリグニンのような他の生物が殆ど分解できないものが大量に含まれているけど、これを菌類は分解できる。
だから、菌類とセットじゃないと植物の栄養循環サイクルは完結しない。
高等植物ほど、菌類との共生関係が深いものが多くて、菌類との共生なしでは成長できないものも多い。

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アーバスキュラー菌根(AM、VA菌根)
植物のリンやミネラルの吸収、耐病性の向上などに役立つ。

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水中に溶出しにくい状態になっている肥料を、吸収して直接水草に届けてくれるのだ…と考えれば、
コケ対策って面で見ても水草水槽で研究してみる価値はあるでしょ?

それにフカフカの菌糸が張り巡らされた状態って底床環境維持って点でも良さそうだし。
まー全部リクツとイメージでしかなくて、やってみなけりゃ分からないけどね。

2013年4月3日水曜日

イトタヌキモ

40cmの方を眺めていたら、イトタヌキモを発見。

こいつ、ゆっくり慎重に引っ張らないと、スグに千切れちゃって、
千切れたのがまた増殖するから、
ゆっくり慎重に引っ張って行ったら、
ずるずるとタイガーロータスの下から30cm以上の長さのが出てきたよ。
こんな長いの初めて。キケンですね〜。
奥の方で千切れてるかもな。

前は放置してても、殆ど増殖しなかったのだけど、
今の40は環境が合ってるみたい。

ちなみにイトタヌキモは、ウォーターローンに割と近縁の種ですね。
食虫植物...って昆虫を食べるわけじゃなくて、水中の微生物だけど。

イトタヌキモってけっこうかわいい花を咲かせるんですよね。

2013年4月2日火曜日

タイガーロータスの気泡

DSCN0135.JPG

タイガーロータスは、葉裏にビッチリ大きな気泡をつけるところがいいですよね。
これについて書いている人は多いけど。

ちなみにこれは今の水槽じゃなくて、前の水槽のリセット2週間くらい前の様子。
今の水槽ではこんな角度の葉は出てないから。

タイガーロータスは、ほんのちょっとのCO2添加で、この状態になります。
もしかしたら、もっとも少ないCO2添加量で気泡出す水草かも。

追記...修正。リセット2ヵ月前でした。
でも、このころから既に酷い状態だったんですよね。この水槽。
ソイルがほとんど泥化してて。
ニューパールグラスがやたらと爆殖しちゃって、1週間で水槽が緑の箱になるくらいで、
水の回りが悪くなって底の方はすぐに痛むし。
これはトリミング直後の写真ですね。

藍藻対策のその後

先日、ガラス面とソイルの間を緑色にしてくれやがる藍藻への対策として、アルミを貼って遮光したってことを書いたののその後です。

半分成功、半分失敗。

前景とガラスの際をカットしてから、藍藻がよじ登って来なくなっていたのだけど、カットしたグロッソなどが復活してくるに連れて、また藍藻が出てきたんですよ。
で、中はどうなってるんだ?ってことで、先日貼ったアルミを剥がしてみたら、下の方の藍藻は無くなってはいなかったけど、殆ど消えてました。
問題は、上の方の数センチで、殆ど減ってなかったです。
むしろ増えてたかも。

これきっと、照明がガラスの中を反射して届いちゃうんですよね。
実際、水槽の照明を点灯させている時に、部屋の明かりを落としても、上から数センチのところまで少し明るくなるものね。
そういうことだとしたら、アルミを貼ることで、このガラス内を伝わる光を増やしちゃってたかもね。

なんにせよ、底床の下の方に入れている白いパミスが青緑色になるのは防げたので、もうちょっと続けてみます。
1週間ちょっとであれだけ青緑色になっちゃってたパミスが、ほぼ白になってるのだから、効果絶大です。下の方に限れば。
黒いフィルムのほうがまだマシかな…たいして変わらないよね。きっと。

ところで、ガラス面の藍藻を取るのってどうしてます?
私は、ダイソーで売っている注射器…化粧関連の容器の売場のところに置いてある針がついたシリンジですね…を使って吸い取ってます。
もう面白いくらい取れますよ。チューって。
もちろんソイルも少しは痛むけど、砕けた粉も吸い取っちゃうから大丈夫。

2013年4月1日月曜日

LED照明選びの基準

私は、少しくらい値段や性能がこなれていないところがあっても最初から照明は全部LEDにするしかないと考えていた。

理由は幾つかあるけれど、
1.やっぱり一番大きいのは、少なくとも10年は持つ…マメに交換しなくて済むこと。
2.あともちろん電気代。水草水槽だといちばん電気を食うのは(夏場のクーラーとかを除けば)間違いなく照明だからね。
3.それと、そのクーラー代にも関係しているけど、光量に対する発熱量*の少なさですね。…夏場対策の第一歩は照明をリフトアップですよね。
*:正確には、器具の発熱量自体は、今のところ蛍光灯とLEDはたいして違わない。但し、発する光に含まれる赤外線の量が違うので、水の温めやすさがまるで違う。器具自体を水面に近づけすぎなければ、LEDの方が遥かに水を温めにくい。


最初に照明選びを始めた頃は、まだアクアリウム用のLED電球は必要充分なスペックを求めたらあまりに高すぎて手が出なかったのだけど、最近はかなり価格もこなれてきて、これなら割とスグに…数年で元が取れるよなってくらいにはなってきてますよね。

私は、ちょっと調べて家庭用のでも充分イケルなと思って、家庭用のLED球を使ってます。
だから、これから書くのは主に家庭用のLED球の中から選ぶ時の話です。

照明を選ぶ時に意識することといえば、
1.鑑賞性能 … 水草や魚が美しく見える
2.水草育成・コケ対策
3.製品価格・信頼性・ランニングコスト …

ってところでしょう。

まず鑑賞性能ですけど、
これは主に色温度と演色性能ですね。
何を育てているか、どんな景観を目指しているかにもよりますけど、一般的に緑の青々とした清々しい印象の水景をつくりたいなら、
色温度は、最低6000k、出来れば8000kあたりが良いと思います。
これより低すぎると、なんとなく黄ばんだ印象になりますし、
これくらいより高すぎると、青っぽい印象になってしまいます。
演色性能は、高ければ高いほど良いってのは当たり前ですね。
この値が低すぎると、例えば、赤が酷くくすんで見えたり、紫っぽい色がかなり印象が違った色に見えてしまったりします。
でも、特別なものを選ばない限りはそれほど気にすることもないのじゃないかとおもいます。最低でもRa70くらいのスペックはあるし。
LED照明のスペクトル分布は蛍光灯などと比べるとなだらかなものになるので、大昔の蛍光灯のように極端に一部の色がおかしく見える...真っ赤なバラが海老茶色に見えちゃう...みたいなことはありません。

次に水草育成の観点ですけど、
これは、光量…配光性能も考慮した上での実効光量と、スペクトル分布ですね。

一部の高価な高演色球を除けば、家庭用の白色LED球は、青色LEDと黄色の蛍光体の組み合わせ(B+Y)で白色をつくっています。なので、B(450nmあたり)とY(550nm)あたりの波長の光が突出しています。

ちなみに水草が主に光合成に使う波長ですけど、
まずは最も有効に使われるのが、赤色(600-700nmあたり)、
ついで、青(400-500nm)あたりです。
最後に緑とかです。

ちなみに「緑~黄色は使われない(だから葉は緑色なのだ)」なんてことを書いているところもありますが、植物はこのあたりの波長も使っています。
葉の表層で、赤、青を優先的に使い、葉の奥のほう裏面に近い方で散乱光状態になった残りの緑を使うという構造になっています。

赤は最も有効に水草の光合成に使われますが、他に発芽や日長作用などにも深く関係しています。
青は、昼夜で葉を開いたり閉じたりといった運動やグロッソやグリーンロタラが這ったりといった姿勢づくりなどに関係しています。

ちなみにコケはどうなのかというと、赤を効率的に使えるのは、緑藻やアオミドロなどくらいで、多くのコケは、青を優先的に使います。
さらに、黒ヒゲなどの紅藻類や珪藻などは黄色や緑を優先的に使えたりして…

つまり、水草の成長を最優先してコケフリーにしたいなら、野菜工場みたいに赤だけ照射すれば良いということになりますね。緑藻は出ますけど。

この点で、一般的な家庭用のLED照明は、コケが大好きなB+Yが主体なのでサイアクです。
だから、私は赤色LEDを追加してバランスを取ろうとかしたのですけど(というか今でも60cmタンクの方は点灯させているけど)、実際の運用上はあまり関係ないですね。それより他のことの影響の方がずっと大きいですよ。
実際に赤色LED入れていない40cmタンクでも殆どコケが出ないし、60cmの方も立ち上げから2ヵ月ちょっと、酷くコケに悩まされたことはないしね。
この問題より、総合的に見れば冒頭で書いたメリットのほうが大きいなと。
だいたい、赤の割合が多い光より、青の光の割合が多い光のほうが美しく水槽が見えますから。それに青が入らないと草姿がちゃんとしないですしね。
アクアリウム用として売っている専用のLED照明も特に水草用をうたっている赤を強化したもの以外は、殆ど波長分布変わらないですしね。
結局鑑賞面を意識すると殆ど同じ結果になります。

とは言え、もちろん、高演色型(B+G+R)とかで適当なものが手に入るようになればそっちにしたいですけど。
震災以降店舗などでのLED使用も広がっていて、生鮮売場用…特に肉や魚の売場用のの価格競争が始まってるから、このあたりの影響で、家庭用のも安くならないかなって期待してます。

それと、照明は、光の直進性も気にしたいところです。
メタハラだと、水草の縦伸びが激しくて、グロッソやグリーンロタラの這いが悪いってのは、よく書かれていますよね。太陽の光のように直進性が強すぎるわけです。太陽光の照射角度は変わり続けますけど、メタハラは真上固定ですからね。影のところはずっと影のままです。
なので、水草の草姿は散乱光が多い蛍光灯の方がずっと良いと言われてきました。
この点で、LEDはどうかと言うと、めちゃくちゃ直進性が強いですね。
じゃーダメじゃん!ってことなのだけど、家庭用のLED照明は散乱光をつくるカバーが付いているので、かなり状況が違います。
水槽用に開発されたLED照明の多くは、 
光源→照射角を調整するレンズ 、あるいは、 光源→クリアカバー ですよね。
あれはどうなんだろう?メタハラと同じ事になるのではないでしょうか?
ちなみに、家庭用LEDを使っているうちの水草は割と良く這うと思ってます。

くどくどいつまでもリクツ書いていてもしょーがないので、今、実際に選ぶとしたら、どのくらいのものを選ぶかですけど、

1.光量 1000-1500lm
2.色温度 6000-7000k ... 但し本当に清々しくスッキリ見せたいなら8000とか9000kくらいは必要。
3.照射角120°あたり

の電球を

60cmの規格水槽なら、
全部で3-4灯
全体で光量が、3000-5000lmくらい
消費電力 30-50wくらい

あれば…上記の下限くらいでも
ちゃんとグロッソもビッタリ這うし、ロタラも雪崩るし、赤くなる水草はちゃんと赤くなります。
いい感じ狙うなら上限の数字にしたいですけど。

今、ちょっとAmazon見てみたんですけど、
ここで売ってる中で選ぶなら、

Panasonic EVERLEDS(エバーレッズ) LDA11DHW(PA)
1050lm, 6700k
ってのを3-4灯ですね。
4灯の場合、全部トータル・単純積算で、
44w、4200lm、約12,000円弱です。
3灯なら、
33w、3150lm、約9,000円弱です。

これだけ出すなら、もうちょっと足して水草専用の照明にしようってのもあります。この1年ちょっとで随分と安くなってきてるから。
それにこれは球代だけでソケット代が含まれてないし。
それでも、ちゃんと見て行ったらアクアリウム用の半額くらいに収まると思いますよ。
それに、一般家庭用なら、光量落ちてきたなとか、それ以前に気に入らないなとかって時に、家庭内のどこかで使えたり、誰かにあげちゃってもいいし。

これでもし何か気に入らないことがあるとすれば、色温度でしょうね。
水槽用で売っている白色照明は色温度9000Kとかそれ以上のも多いですから。
それと比べれば、「スッキリ・爽やか」度合いが劣るっていう印象になっちゃうかもしれません。
人によっては「黄色っぽい」っていう印象を持つかもしれません。
こればっかりは好みなので、いくら書いても伝えるのは難しいですね。
点灯している照明を比べてみるしか無い。
いちおう参考までに(役に立たないかもしれないけど)色温度の目安は、
晴天の日に窓から差し込む太陽の光が6000Kちょっと切るくらい。曇天の空が7000K、晴天の空が12000Kって感じです。
もし6500Kの電球を明るいオフィスで使うならフツーに白い光っていう印象。
夜のリビングやトイレなんかで使うと「青白くて気味悪い」ってくらいの感じになります。
それから、よく水槽にも使ってる人がいるフツーの家庭用に売ってる蛍光灯の昼光色は6500-7000Kくらいですね。
...だから、大丈夫だとは思うのだけどね。いちおう。念のため。

LED電球はまだまだ発展期で、どんどん変わっていってますよね。
実際、私が買った頃…1年半くらい前と比べても、同一ブランドの同一ポジションの商品が、照射角はより広く、演色性重視で色温度は低めに、価格は安く…なってきている。
価格が安くなるのは歓迎だけど、水槽利用を考えると広い照射角も低い色温度も迷惑な話だよな~。
そのうちに、蛍光灯とかと同じように、家庭用のでも全く問題なく水槽に使えるのがバリエーションとして出てくるんじゃないかと思ってます。
今は、まだ「少しガマン」ですね。

特に、最近の一般家庭用は、配光性能を競っている面があって、やたらと照射角が広いのが主流になってきています。260°とか。
これって、確かに以前の家庭用のLED電球は、真下だけが眩しいくらいに明るくて、部屋全体は暗い印象になってしまうのが多かったので、家庭用に使うなら(というか、そもそも白熱電球用にデザインされたリビング用の照明器具をそのまま使うなら)照射角度が広い方が良いに決まってるわけですけど、水槽用に使うなら別ですからね。
斜め上に照射してくれてもムダになるだけですから。
かと言って、もちろん真下だけ明るくて、水槽内に明るさのムラが出来すぎるのもダメで、主に水槽用を選ぶメリットは(耐水性とかもありますけど)、ここですね。
積算で、◯千ルーメンとか言ったって、実効の光量、さらには水槽内をバランス良く照らせるかってのは、別ですから。

とにかく、一般家庭用のものから選ぶなら、スポットライト型は照射範囲が狭すぎるし、やたらと配光性能をうたったものは、ムダが多すぎると思っておいてください。

それとあとひとつ。
照明をつけるランプソケットですけど、むき出しで球をつけるのもカッコいいかもしれないですけど、家庭用のは照射角が広めなので、水槽を眺めるにも眩しくて目が痛い感じになりますよね。
だから、傘が付いたのを選ぶ必要があるのですけど、球によってはかなり大きくて、通常の白熱球用のだとはみ出しちゃうのもあります。
実際ウチで使ってるのははみ出しちゃうので、傘を後から延長しています。
なので、そういうのがイヤなら、球のサイズもちゃんと確認したほうがいいですね。ちなみにさっき例であげたパナソニックのは大丈夫だったはずです。

ソケットは、一部はチャームで買ったのを使ったりしてますけど、ほとんどが、
ヤザワ クリップライトE26電球なし クローム CLX605CH
ってやつですね。
なんと一つ900円でお釣りが来ます。
これをアクア用に使う上で気をつけなきゃならないのは、ステンレス製じゃないよってこと。
以前にエアレしていた時に、エアレの泡で弾け飛んでくる水滴で錆びちゃったことがあります。エアレしてなきゃ大丈夫だけど。
そんなこと気にする人は…エアレとかします!って人は、もっとちゃんとしたステンレス製のものにしたほうがいいですね。
もっともソケットなんかに水槽用の高いのを使ってたりすると、最初から水槽用のLEDの方が安かったし、使い勝手も・色の出方も良かった...なんてことになりかねないですけど。
ほんと、どんどん安くなっているしね。...もっとも安くなってるのは家庭用も同じだけど。
このあたりはよく見極めて下さい。