2017年8月4日金曜日

窒素液肥 計算間違い? 赤く色づくのと関係あるの? 使用条件

窒素液肥は、前に書いているように尿素でつくっているので、
尿素水の保存性とか、使いやすさとかを考慮して、
N10%液をまとめて作り置きしています。
(保存性重視ならもっと濃いほうが良いけど)

これを薄めて、実際に水槽に使う液肥をつくっているわけです。

で、今日、ふとその作り置きの500mlペットボトルを見たら、
391gの尿素を入れたってメモが付いている。

あれれ?
尿素って、窒素は約49%ですよね。
肥料クオリティで売ってるのだと46%とか...。

500mlペットボトルに50gくらいの窒素を溶かすなら、
尿素は100gちょっとってことになりますよね?

391gってどこから出てきた数字だろう??

もしかして、3倍強から4倍弱を入れてたかも。
今日までで1%相当で5mlくらい入れたつもりが20ml近く入れたことになるのかも...

あぶないあぶない!ちょっと冷や汗。

まー結果オーライなんですけどね。
もともと少なめで始めるつもりだったし。
グロッソは調子を取り戻しつつあるし、コケはむしろ減ってるし。
結果として適量だったかも。

でも、もしかしたら尿素って尿素分解菌が増えて処理し始めるタイムラグがあるから...連続して入れてないと最初は少なくともアンモニウムになるのに数日って言われているし、もしかしたらこの段階では火曜日くらいに入れたのまでが効いている段階で、この後ヤバイことになったりして...
明日はちゃんと水換えしておこう。

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久しぶりの窒素液肥添加なので、世間的にはどうなっているのだろう?
以前は、窒素のみの液肥添加なんてしている人なんていなかったけど...
って数年ぶりにこのテーマで見て回ったら、
知らないうちに、ADAさんが、グリーンブライティ ニトロ なんていう商品を出してたんですね。もう半年も前に。

そこの商品紹介を見てみると、
赤系有茎草の色素合成を促すには、鉄と窒素の添加が効果的です。
なんてことが書いてある。
そうなんですか?
窒素は葉緑素生産と関係が深くて、窒素が足りないと葉が小さくなるとかだけじゃなくて、全体的に色が薄くなります。これは葉緑体生産が落ちるからですね。
葉緑体の生産には、NとMgが必要。
だから、葉色や光合成の効率に関係が深いのは確かだから、言われれば関係がありそうではあるけど、「鉄と窒素」って指定されちゃうほど重要なんですかね?
初めて知りました。
むしろ経験的にはリンの方が大事だと思っていましたけど。
でも、たしかにリンだけ入れたことはなくて、リンを入れる時ってN,P両方含んだのを入れてたっけ... 実は窒素の方が大事だった??

それと、
トリミング後に水草の生長を促したい場合
ってことも書いてあるのだけど、
これは、トリミング直後に窒素入れろってこと??
私は、今まではトリミング直後は窒素消費量が減るはずだから、新芽が出揃うまでは控えるようにしてたんですけど。
それともバッサリやった後に、今までよりも新しい芽から出てきた部分の成長率が落ちることがあるけど、この場合に入れろっていう意味なんですかね??
後者の意味なら分かるけど。

商品としてはじめて窒素オンリーってのが出てたんだ!なら、使っている人たちの事例を見てみよう...とか思ってまた検索したら、

痛い事例がちらほら。
おいおい、その状態だったら、窒素入れるどころか、窒素を排出しなきゃいけないんじゃないの??
みたいな。

罪作りだな〜。
ブランド力があるところが、「こういうことに良いよ」ばっかり言ってたら、特に窒素液肥なんて 分かってない人にとっては事故のもとじゃん。
もちろん、マニュアルとか、ADAのあの雑誌とかとかでは、もしかしたら丁寧に説明しているのかもしれないけど... 知らないけどさ。

良いお値段取ってるんだから、そこはある程度しっかりやらなきゃとか思うよ。
そこをやってくれるなら、授業料も含めてあの値段だけの価値はあると思うけど。
私が知らないだけでやってるのかもしれないけど。

窒素液肥が必要になるのは、
  • 大前提として、陽性の成長力が高い水草が大量に植えられていること。それを高成長させる基本的な環境...照明やCO2や栄養価のあるソイルや...が整っていること。
  • 魚は少なめで大量のエサを入れていない。
  • 立ち上げから一定以上の時間が経っていること。硝化サイクルがしっかり出来ていて、底床中の窒素分が消費されて減ってきている。...2ヶ月くらいは経っている。
  • 新葉が小さいまま成長しない。ランナーが殆ど出ない。とにかく全体的に成長が遅い。小ぶりになってきている。
  • 葉の緑色が薄くなってきている。全体的に色が抜けてきている。
  • 他の養分が適切に添加されている。K, Mg, Ca, Fe, B, Mnなど
だいたいこんな条件が揃っていなければ、使う必要は無いし、使うのは事故の元になるはずです。

と、ここまで書いて、もしかしたらグリーンブライティ ニトロのマニュアルとか公開されているかも。そこにはこういうことが書かれているのかも...って見てみたら、こんなようなことが書いてありました。それがもう気になっちゃって、本来の目的はどうでも良くなった。

セット時にソイルに撒いて染み込ませろ

みたいなことが。
えぇ"〜!!
マヂすか。

窒素が必要なら、セット時なら、パワーサンドでしたっけ?なんかそんな商品名のヤツがありましたよね?腐葉土+パミスみたいなのが。あれが正しいんじゃないんですか?
時間掛けて分解されて溶出するわけだから。
いきなり水溶性の窒素肥料をソイルに染み込ませるって...
そりゃーソイルはある程度アンモニウムを保持してくれるけど...

なんかスゴイっすね。どんだけ大量に高成長させるのかって。

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