2015年2月11日水曜日

腐葉土エキス 密かに期待していること

前回のエントリーへのコメントで、ウズさんが、
有機栽培みたいになってきましたね。
って書いてくれているので、
ちょっとこれに刺激を受けて、
腐葉土エキスについて密かに期待していることについて書いちゃいます。

ここでそこそこ詳しく書いているんですけど、
「化学肥料漬け」の問題って、見る角度によっていろいろあると思うのですけど、
作物の育成・健全な土壌の維持って観点で見た時に、
特に大きな問題は、
  • 土壌の炭素分が枯渇していく。
    →土壌微生物の活動・土壌の団粒構造の維持という点で問題がある。
  • 微量元素供給という点で問題がある。
ということだと思っています。

ちなみにここでも誤解されないように念の為に書いておきたいのは、
化学肥料を使うことが問題なのじゃなくて、
化学肥料ばかりに頼り切ることが問題だって思っているということ。

で ですね、微量元素の問題は以前にブログでも書いてますよね。
ざっと振り返ると、
微量元素の適量って主要な必須元素と比べて遥かに難しい。
ちょっと少なすぎても多すぎても問題を起こす。
特に多すぎるとかなり問題を起こす...植物にとっては猛毒になるものも多い。
植物の種類や土壌の状況などで適量バランスがけっこう変わるから適切に管理するのが難しい。
でも、農業の分野だと、堆肥・腐葉土などを畑に入れるってだけで、ほぼこの問題を解決しちゃっている。
特に化学肥料の形で微量必須元素を補わなきゃならなくなっている状態の畑ってのは、ほぼ化学肥料漬けでやってきたところだったりするわけです。


で、この後が、今、密かに期待していることですけど、
ソイルの...底床の長期的なコンディション維持に繋がらないか?ってことです。

ソイルの寿命って、
含まれる腐植質やカルシウムなどを水草が使ってしまうと、
肥料分も切れるし、団粒構造も維持できなくなって尽きていくわけですよね。

腐葉土エキスってつまりは、そのソイルから失われていく腐植質の塊です。
ならば、ソイルの寿命延長に繋がらないか?
炭素分も含んでいるから、底床微生物の活動を維持できる。
多様な有機栄養バクテリアがつくるバイオフィルムが団粒構造維持に...結着剤として役立つ、もう少し大きめのヤツらの活動が通水性の維持に役立つ...
なんてことはないのか?と。

まー、そうならないかな〜?なったら良いな〜って、期待しているだけなんですけどね。
やってみなきゃ分からないのだけど。

そもそもが良いソイルって、どんな肥料より上手く水草を成長させてくれるんですよね。
その肥料分や団粒構造が残ってる限りは。

5 件のコメント:

  1. こんばんは!
    この腐葉土エキスへ発想の転換は外から見ているとかなり飛躍があるように思うのですが、それまでに様々やり尽くされているからこそなのでしょうね。その経緯を知らないと、職人さんにコツを聞いたら“勘だよ!”と答えられたみたいな事になりそうですし、安易に結論だけ真似ても上手くいかない気がします(笑)これまでに構築してこられた物があってこその腐葉土エキスなのでしょうね。

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    1. そう言われると、ちょっと...困ります。
      正直、思いつきに近いですから。
      とにかくやってみようと。w
      それと腐葉土自体は、肥料として底床にそこそこ仕込んだりもしてるから、それほど飛躍じゃないんですよ。

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  2. もっとも、葉っぱの形が残っている...炭素分が割と多い腐葉土と、完熟部分を使う腐葉土エキス...割合としてはずっと窒素が多くなる...c/n比が低くなるはず...では、かなり使い勝手が違うというか、腐葉土エキスはほぼ肥料そのもの...化学肥料ほどじゃないにせよ割と即効性のハズって意識ですけど。

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  3. 騒ぎすぎましたかねスミマセン(^^;)これは多分ほとんど有機液肥ですよね。植物性ではあるものの。成分分析できたら面白そうですね。

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  4. いえいえ。なんか妙に持ち上げられると、慣れてないからこそばゆいってだけです。w
    成分分析は、窒素分の濃度だけ精度がなくても良いなら、そのあたりの試薬でも出来なくはないですよね。そのうちにやってみます。
    今、手持ちがないので。

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