2016年3月6日日曜日

2年目の反省会

先日...ってもう1ヶ月近く前ですけど...、60水槽がリセットから2年経っていたって書きましたが、ちょっと振り返ってみます。

この水槽の特徴は、ヒジョーに大雑把に言うと、

1)底床供給器と私が呼んでいるもの… 底床の奥に自由に水が動く空間をつくって、そこに液肥などを簡単に入れられるようにした。
さらにパミスも大量に入っていて、底床内の水の動きを確保。ソイルの粉が底に溜まって嫌気化していくのを防ぐようにした。

2)腐葉土などの遅効性の肥料分をかなり多めに仕込んだ。

です。

まずこれの良かった点ですが、

2年経っても底床内の水の動きは健全さが保たれている感じなので、底床供給器とパミスは、この点ではよく機能していますね。
水槽を横から見て一番底床が深いあたりを観察しても、奥の水を抜き取ってみても嫌気化の兆候は一切見えません。
底床供給器は、液肥状の鉄剤入れたりもできるので、その点でも硫化水素の発生とかの問題も防ぎやすいです。

それから、グロッソとかの底床内の栄養分が切れはじめると元気なくなっていっちゃうような水草の元気を、私としては割と長期間維持できたと思っているので、そこもまー良かった点でしょう。
…期待していたほどは持たなかったんですけど。

失敗したなというのは、これは良かった点と表裏一体の部分もあるのですけど、
以前にも書いたと思いますけど、底床供給器は簡単に最奥に肥料分を入れられるのだけど、グロッソの育ちが悪くなってきたかな?なんて思うとついつい気軽にNP(窒素・リン)含んだ肥料を入れちゃったりして、管理がデタラメになりやすいってことですね。アクアフローラとかなら、流石に「あっ!忘れてたちょっと前にも入れたばっかりだった」なんてことはないですよ。たとえそういうことをしても、即座に影響は出ないから手は打てるし。

で、底床に仕込んであった腐葉土とかも相まって、一時 ケバケバ緑藻大発生を招いたわけですね。これが最大の失敗。
ほんとひどい目にあった。
腐葉土って、ほぼNですからね。だんだん分解されて出てくるし。
なのに調子こいて...ついついいろいろと実験したくて、肥料分をつぎ込み過ぎました。バカですね。
その上、最初からコケらしいコケも出なかったので調子に乗って水換えもかなりサボっていたし。
…もっとも、追肥しすぎなければあまり水換えしなくても大丈夫だっただろうとは思っていますけど。NP系の肥料も、底床に入れるとはいえ液肥ですから漏れてきますよね。
だからNP系を入れている時は水換えはすべきだろうなってのが今のところの結論。

あっ、そういえばNの割合多めでPを意図的に減らしてきたこともあってなのか、この水槽ではあまり黒ヒゲに悩まされなかったですね。悩まされたのは緑藻だけ。
...そもそも、Pを嫌いすぎてNをバランスとして増やしすぎた結果が緑藻だらけってこととも言えるけど。

特にMg添加をするようになってからは黒ヒゲは皆無です。
最近はまた前景草の育ちが悪いので、Pも含む液肥をけっこう底床に入れているんですけど、黒ヒゲが出ないですね。以前なら、ある程度P入りの液肥を使い続けると必ず黒ヒゲが出始めていたのに。
とにかくこれだけ長期間 ごくチビっちゃいのも含めてまったくまるで黒ヒゲを見ないってのは、私としては初めてのことなんですよ。
精密な実験したわけじゃないので絶対とは言えませんが、私としてはMg添加の効果は大きいと思っています。Pの吸収・運搬にはMgが必要なのだし、Pが大量に使われるアミノ酸・タンパク合成にもMgが必須なのだから、Mg添加によって結果的に水草のPの吸収効率があがることが関係しているんじゃないかと思っています。

底床供給器の構造は、特に仕切りのない空間になっているので、肥料とかを入れる口は一つで良いだろうって判断して、そうしたのですけど、次にやる時は、少なくとも2系統...左側に供給するのと右側に供給するのを分けようかなとか思ってます。
今の水槽の写真を見ても、明らかに右側と左側のロタラの育ちが違いますよね。もちろん、ロタラは底床内よりも水から栄養を取るし、水流とかの違いとかもあるから底床の栄養の違いと言い切れないわけですけど、でも違い過ぎだし、圧倒的に成長が良い右側の方に肥料の出口が付いているんですよね。
また、底床供給器が確保している空間ですけど、高さが2cmくらいしかないんですね。それで充分とは思ってはいたのだけど、次にやる時はもう少し大きめの空間にしようかなとか思ってます。

あとこの2年間のことだと、CaとMgの重要性について実感が伴った理解を深められたってのは良かった点です。とかく硬度を下げたがる水草水槽で、下手するとCaとMgは敵視されかねないくらいですものね。でもやっぱり大事なんですよ!

これは施肥のバランスを崩していた…Nが多めだったからこそ、重要性を実感できるわかりやすいきっかけができたってことなんでしょうね。
そういうことにしておきます。
そもそもKだけじゃなくて、水換えを続ければ流亡していくのはCaもMgも一緒なんですよね。
ただCaやMgは、石などを入れていたり、水換えの原水が硬度高めとかだと、そこが供給源になることもあるから、ケースバイケースなんでしょうけど。

もう1年くらいやってみてからバラして中を点検してみるか、もうバラして中の状態を確認してみるか...。
どーしようかな〜。

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