2016年3月26日土曜日

酸性にできればCO2入れなくても良いって...

最近、いろいろなところで、
「CO2を入れるのは弱酸性にするためで、弱酸性に出来るならCO2を入れなくても良い」みたいなことがけっこう書き込まれているのを目にするけど、
これは順番が逆っていうか...100%間違っているとも言えないけど、
とてもじゃないけど正しいとは言えないですよね。

多くの水草は...特に湿地性の植物を水草として使っている場合とかは、HCO3を上手く使えない。アルカリ寄りだとCO2が水に溶け込んでもHCO3になっちゃう。
だから、CO2をそのままCO2として使える弱酸性じゃなきゃダメ。
ってことですよ。

もちろん、例えば エアレしていて水草も少なくて...ってことなら、水を弱酸性にしていさえすればエアレで溶け込んだCO2がそのまま使えるわけだから、それで良しってことになる場合もあり得ます。

でも、水草はCO2が使いたいから(それだけの理由じゃなくて他の必須元素の取り込みも関係あるけど...例えば鉄はアルカリだと取りにくくなるとか)、弱酸性が良いのであって、
弱酸性ならばCO2が無くても良いわけじゃないですから。
順番が逆。

特に、HCO3を上手く使えない種類で高成長する水草が大量に入っていたら、CO2添加は必須です。
でもって、十分な量添加していくと、弱酸性になっていくってことです。
最初から弱酸性に調整されていれば、必要な添加量も減るわけですけどね。

水量に対して水面が広い。...浅い水槽。
エアレをしているか、水面上の空気がよく動いている。
魚が多い。
水草が少なめ。
なんていう条件が揃っていれば、
弱酸性に水をしておくだけでもCO2添加必須と言われている水草も育つんでしょうね。
もちろん光量とか栄養とかそんなこんなの条件は当然揃っているとして。

メダカ稚魚育成箱

実際に、メダカ箱にはいろいろと水草が入っているんですけど、けっこうよく育ちます。
これは、チャームが生体を送ってくる時の発泡スチロールの箱に浅めに水を張って使っています。
つまり、水量に対して水面がかなり大きい。
外に置いてあるから、水面を風が撫でる。
でもって弱酸性。
CO2添加が無くても育つ条件が揃っているわけです。

ふと思ったので追記。
もしかしたら「ロタラが水中部分も水上葉じゃないか!」って思う人もいるかもしれませんが、
屋外で浅瀬の止水に生えているロタラの葉は、みんなこんな丸っこい感じになります。
やってみれば分かります。
うちではスイレン鉢の中のロタラとかもこんな感じです。
→適当にFlickrの写真とか見てみてください。

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