2017年8月7日月曜日

尿素のメリット

窒素添加が上手く行っているのに気を良くして、
思わずこれまで思っていたことを書いちゃいますが、

水草の底床肥料用として売っているもの...キャンディコートされたものとかは、
窒素分がアンモニア態と硝酸態が半分くらいだったりしますよね?

あれは、どうなんでしょう?
正しいんでしょうか?

もしかして、それらのモデルになった肥料が、作物や園芸植物用の肥料を応用してつくったから...なんじゃないんでしょうか?

殆どの水草はアンモニア態窒素を優先して使います。
水草は、硝酸態窒素しか使えないとか書いているところがあるとすれば、それは畑作物とかの知識を元にしていて誤解しています。
もちろん、ロタラとか葉面吸収で硝酸態を上手く使える水草も多いですが、基本はアンモニア態窒素を優先します。
根張りの良い水草・根からの養分吸収が重要で、弱酸性の環境を好む水草は、まず間違いなくアンモニア態を最優先します。例えばクリプトコリネとかは、アンモニア態しか使えません。

それと硝酸態窒素は、最終的に水槽に溜まっていくことが多いものです。
それをわざわざ、しかも根に近いところで供給するのってどうなんでしょう??

アンモニア態窒素だけで施肥したって、水槽中で使いきれなかったものはいずれ硝酸になるんです。

畑では、特にpH高めならアンモニア態は、ガス化して根を痛めたり、揮発しちゃったりだろうし、硝酸態が好きな畑作物の方が多いから、硝酸態も使って施肥するのは理にかなっています。アンモニア態の方を最優先する畑作物って酸性土壌が好きな茶とか一部のものだけです。

でも、水槽内は違う。特に弱酸性で維持されている水草水槽は。

ならば、アンモニアで施肥すれば良いのか?と言えば、これはこれで危険です。
アンモニアは、pHが低めならアンモニウムになるにせよ、基本的には生体にとって毒です。...だから硝化サイクルをつくるわけだし。
だいたいアンモニア水はpHをあげちゃうし。

だから、尿素って選択はやっぱり正しいと思うのです。
水に完全に溶けて揮発しない。毒性は極めて低い。
徐々に、尿素分解菌が、アンモニウムとCO2に分解していく。
底床供給器を使って底床内の奥に入れれば、徐々に出来てきたアンモニウムはソイルに陽イオン交換で補足されて根の周囲に留まり水草が使いやすい状態になる。
使われ切れなかったアンモニウムは、硝化サイクルで硝酸にされ、それはそれで水草が使う。

既存のキャンディーコートタイプの底床肥料については、リンの割合とかもちょっと...いや かなり疑問だし。そういうことも含めて、観葉植物用とかの陸上の植物用の肥料そのままでつくっているような気がしてならない。

もちろんキャンディーコートタイプの底床肥料は便利だから使いますけどね。
一度入れればしばらく手放しでいられるし。

どうでしょうか?
どこか突っ込みどころがあったら教えてもらえるとありがたいです。
なにか重大な勘違いでもしているのかな〜?

0 件のコメント:

コメントを投稿