2017年8月9日水曜日

NPの推移

NP推移概念

お仕事がぜんぜん終わってないのに、ついこんな時間にこんな画を書いてしまった。
水槽内の窒素とリンの供給量...っていうより供給ポテンシャルの推移について、こう捉えていますっていう概念図。

縦軸は、窒素・リンの実際の量の比較じゃなくて、それぞれの要素を水草が必要とする量に対しての割合をイメージしています。
水草の要求量を比較したら窒素とリンじゃ桁が違いますから。
リンは窒素と比べて遥かに消費量は少ないです。
水草用として売っている肥料でも底床用とか 例えば N:P=13:5とかになってたりするし、3大栄養素とか言われるから、けっこうリンを使うイメージがあるかもしれませんが、窒素やカリウムより、リンは遥かに少ない量しか水草は要求しません。

ちなみに図は、クリックするとFlickrで拡大したものを表示できます。

もちろんこういうのは、いろいろと複雑な要因が絡むから...例えばカリウムやカルシウムとかの他の栄養分の供給の影響とか、実際の水槽をこう単純化することは出来ないけど、あえてアタマの整理をするならこんな感じかなと。

始まりの部分が、窒素多めの有効なリン酸供給源少なめってのは、主なソイルの原料である黒ボク土のイメージですね。
水草一番サンドなんて、熔リン酸を添加してたりするし、
逆に思いっきり貧栄養の底床もあるし、
実際のスタート点はいろいろですけどね。

リクツの上でのバリエーションとしては、エサの供給が極端に少なくて、窒素もリンもどちらも常に足りないってのもありますね。

あと、窒素の供給力って一括りにしているけど、
ソイルなど底床が捉えている状態、水槽水に溶出している状態、その割合、
アンモニア態なのか、硝酸態なのか、その割合
とかも重要ですよね。

それと、水草水槽に使うような水草の多くはアンモニア態(アンモニウム)最優先ですし、
硝化サイクルがちゃんと出来ている水槽の水槽水中に出てくるのの殆どは硝酸ですから。
つまり、硝酸ばかりあるような状態はダメとは言わないけど、窒素分がたっぷりあったとしても適切じゃないですねってことです。もちろん植えられている水草の種類にも依るわけですが。

ちなみに、実は水槽水に浮かべているだけでもよく育つ水草...極端な例なら浮草とかマツモとか...と、枯れないにしても殆ど育たない水草ってあると思いますが、前者は硝酸をよく使える、後者は硝酸を使うのが苦手ってことです。
pH高めでも...弱酸性じゃなくてもよく育つって水草も大抵は硝酸利用が得意です。

そんなこんなは無視してますが、そのあたりもイメージして、
例えば、水換え頻度が少なくても硝酸レベルを極めて低く抑えられる水槽って、浮かしてても育つような水草が大量に植えられている水槽だなとか、
そうじゃなければ...浮かして育たないし やたらと根張りが良い水草ばっかりなら 大量に植えられていても、やっぱり水換えって大事かもとかとか...
考えてみると良いかもしれないです。

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