2014年1月13日月曜日

リンの10倍は窒素が必要

世間では良く、植物全般ではNPの要求量は2:1みたいに言ってるじゃないですか。
実際、ハイポネックスとかでもリンの割合が少ないめのでも2:1だし。
でもこれは、どうみたって「園芸の」考え方だよな〜。
花も実も付けない(付けさせない管理をしている)水槽の水草が、そんなに必要とするわけがない。
かなり少ないハズだ。
どっかに資料無いかな?って思ってたんですが、これを見つけました。
http://www.lberi.jp/root/jp/31kankou/3113kenkyureport/01_22/22_05.pdf

重量比で、N:P=10:1くらいですね。
やっぱりな〜...というか、想像以上にリンの要求量少なそう。
もちろん、水草水槽に使うような「本来は湿地植物」みたいなの...根張りが良いものとかはもっと使うでしょうけど。それにしても園芸の考え方で行ったら、リン過剰になるハズです。

でもって、まとめサイトの方でも繰り返し書いているけど、窒素とリンのどちらが水槽に蓄積しやすいかと言えば、それはもう確実にリンの方なんですよね。窒素のほうが水換えで排出しやすい。

ってことはですよ、そのリンを大量の水草に使い切らせてやろうって考えたら、

1.肥料としてリンを入れちゃダメ
2.窒素はむしろ積極的に足さなきゃダメ

って結論になるわけですね。

ならば、理想的な液肥は、
0.2-0-0に微量元素を適量加えた底床注射 と
0-0-3の水槽水へのカリ添加
の組み合わせですね!



2 件のコメント:

  1. 初めまして
    毎日興味深く拝見しております。
    窒素の要求量、リンの要求量に関して私も同感です。他のブログなどで、ハイポネックス開花用(0-6-4)などを与えるなどの記事を見たりしますが、全然違うよなぁ~とか思っています。
    コケの問題でも、窒素過剰で発生するのはせいぜいガラス面の薄らとした緑藻くらいで、むしろそのくらいのほうが草の調子は良いと思います。しかし、リンはクロヒゲをはじめ、産毛系など悪質な藻類発生に繋がると感じます。
    更に仰る通り、リンは蓄積しやすいのに窒素(特に硝酸)は流亡しやすいですよね。濾過が汚れている状態で水替えをしすぎると窒素不足リン過剰になるような印象です。試薬で測ってるわけじゃないので確かではないですが。この状態を続けると、ガラス面綺麗、クロヒゲ万歳、水草しょんぼりになるのではないかと。
    自分は、ソイルなら底床に窒素10(できればアンモニア態8、硝酸態2)、リン3、カリウム10+微量要素を施したいです。砂利なら、リンは1くらいかな。全部硝酸態だと即効性はあるんでしょうが、硝化バクテリアの怠慢になるのと、水替えで一気に流亡してしまうので、リン過剰になりやすい気がします。
    昔、砧インターナショナルが輸入していたころのアクアフローラは現在のとは別物(純水に溶解させた溶液のGHを測定すると以前のものはGHが上がるのに、今のは検出されないので)で、以前のものは窒素14(アンモニア7、硝酸7)リン7、カリウム10、マグネシウム0.5、マンガン0.02、ホウ素0.02と表示されていました。アンモニアと硝酸が等量でコーティングされてるなんて、最高すぎます。リンが多いですが。
    今後もブログ楽しみにしています。

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  2. 森田さん、書き込んで、もらってたのを気が付かないで、すみません。
    そうですよね。アクアフローラは素晴らしいですよね。
    でも、セット時は良いのだけど、あれを追加で底床に突っ込むとソイルがバリバリ砕ける嫌な音が...
    でも、構成はほんと素晴らしいです。

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