2014年1月25日土曜日

底床の炭素量についてのリクツ

さっきのC/N比のところ、いちおう自分のアタマの整理も兼ねて、もうちょっとちゃんと説明すると、

長期維持を考えると、有機肥料を使うことになる。
微生物が分解することで初めて水草が使える栄養になる(無機化される)。

微生物を活動させるには、
活動エネルギー源になる炭素源、体をつくる窒素源などが必要。

窒素量に対してある程度以上炭素量が多いと、微生物が増えていく過程で窒素を取り込むので、結果的に窒素が植物に供給されない状態になる。...窒素飢餓。

底床ベースをつくる時に必要な植物遺体...腐葉土やピートモスとかは、
十二分に発酵が進んだものだと、微生物が活動で使っちゃってるので炭素の割合が少なく(相対的に窒素の割合が多く)なっているので、窒素飢餓は起こしにくい。無機化されて植物がスグに使える状態になっているものも多い。
ってことは、

完熟させたものだと、
・無機肥料ほどじゃないけど、比較的早く水草に効く。
・初期の養分溶出が多くなる。→コケの発生などに繋がりやすい。
・熟度が低いものと比べると、早く養分供給が切れる。

逆に熟度が低いと、
・下手すると、最初のうちは肥料になるどころか窒素飢餓を起こしかねない。
・ゆっくり分解が進んで、長期的に栄養を供給できる。

ってことになるわけです。
この両極端の間のどのあたりを取れば良いのか?

ここで問題なのは、
水槽の場合は、常に外から微生物が体をつくるものになる窒素やリンの供給(餌やり)をするわけですよね。
だから、園芸の場合と違って、単純に肥料としていれるもののC/N比では、結果が想像しきれないわけです。

もちろん窒素投入量の推測はできないわけじゃないけど、でも、どれだけの時間が経過したらどうなるかってのは、結局変数多すぎて、経験的につかんでいくしか無いわけですよね。
やってみるしかない。

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