2013年10月28日月曜日

鉄について

昨晩のFacebookでの話をきっかけに、また鉄について悩み始めてしまった。
鉄は、必須元素であって無ければならないものだけど、多すぎると水草にも魚にも多くの問題を引き起こす。害をなす。
しかも、大磯砂ならともかくソイルを使っている限りその原料の黒ぼく土には充分に鉄が含まれている。
「イオン化してないと水草は取り込めない」って言うけど、それはその通りではあるけれど、だからと言って二価鉄を添加しなければいけないということではなくて、水草は根から根酸を出すことで吸収することが出来る。…pHが高いと吸収しずらくはなるけど、弱酸性の水なら大丈夫。園芸とかで鉄不足とか言ってるのは殆どこれで土壌がアルカリに振れちゃってるってことで、土壌に鉄が無いってことじゃないわけです。

ちなみに、鉄の過剰が起こす問題は、
・魚の中毒・鉄過剰症
・リン酸の吸収阻害によって発根・発芽障害などを起こす。
・カリの吸収阻害によって下葉が白くなるなどの問題を起こす。
・鉄バクテリアによる油膜が増える。
って感じですね。

なんにせよ、だから、やたらと積極的な鉄添加にはかなり懐疑的だったんですよね。

でも、昨日の話から、改めて鉄過剰だけでじゃなくて鉄不足問題でも調べてみると、水田でも鉄過剰も問題になるけど、鉄不足も問題になってキレート鉄を撒いたりもしているんですよね。
う〜ん。

鉄不足で問題を起こすのか?鉄過剰で問題を起こすのか?ってのの分かれ道は結局は濃度ですよね。
Seraによると、
0〜0.25mg/L:水草にとって少なすぎ。
0.5〜1.0mg/L:適切な濃度。
上記よりもよりも多い:魚や水草にとって有害。

これはメーカーによって違っていて、
Seraの基準は一桁多いって言っているところもありますね。(Dupla)

結局、これは計ってみないとなんとも言えないですかね。
でも、鉄の試薬って高いんだよね〜。
なんにしても、もし鉄剤を自作するなら買わなきゃなとは思ってました。計算して適切な濃度のものなんてつくれないので、出来たものの数字を計るしか無いなと思ってたので。

鉄剤の自作については幾つかプランがあって、
1)よくある鉄粉+炭+クエン酸でつくるもの。液肥
2)鉄粉+炭+濃厚ブラックウォーターでつくるもの。液肥
3)鉄粉とピートモスと炭と澱粉を混ぜて固めたもの。底床用

ディティールは別にして大ザックリに言うとこういうことですね。

なんにしても、いずれ底床の状況によっては鉄を入れたほうが良いかもしれないと考えていたのは確かなんです。
なぜかって言うと、肥料の問題ではなくて、いずれ底床の嫌気化が進んで著しく還元的な環境になってきた時に、何と言っても怖いのは硫化水素の発生ですよね。
ソイルには硫黄分がかなり含まれていますから。
これは田んぼとかでももちろん同じなんですけど、この状況への特効薬・予防薬が、農業分野で行われている鉄剤を突っ込むことなんですよね。硫化水素が鉄と優先的にくっついて硫化鉄になって無害化されるってしかけです。

鉄については、まだまだ理解と経験があまりに不足していますね。

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追記。

鉄について、最近また気になって仕方なくなってきたのは、
最近、カリウム液肥の添加をやっているじゃないですか。
で、カリの過剰は簡単に鉄不足に結びつくはずなんですよね。
鉄とカリが拮抗関係にある、さらにpHを上げてしまいやすい。
そこが気になっちゃってるんですよね。

なんか最近いろいろな薬品をあれこれ入れてるわけじゃないですか。
これってやっぱりかなり不健全ですよね。...かなり勉強にはなるのだけど。
ひととおりテストとしてやりたいことをやり終えたら、
やっぱり底床の内容を長期維持効果重視で根本的に見なおしてリセットですかね。

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