2013年8月10日土曜日

エサ

チャームのオマケで、キョーリンのネオプロスをもらって、そのサイトを見に行ったら、「ものすごくチカラ入ってるな〜!相当自信あるんだろうな〜」って感じでした。
そういえば、サンプリングも相当ながいこと精力的にやっているものね。
効率的に残餌やフィルターに溜まるドロドロを分解する有機栄養バクテリアを添加していることなどが特徴。ちょっと期待しちゃいます。

ってことで、エサについてどう考えてますか?
エサについて考えられることも、考え出せばキリがなくありますよね。
窒素源だしリン源だし、その他様々な水槽に放り込まれる物質の起源なんだから。
おそらくエサの量の問題だけじゃなくて、エサの種類でもこういったもののコントロール…リンの量とかに関係あるわけですからね。
もしかしたらエサの選択で、黒ヒゲの出方とかかなり違ってくるかもしれない。
それにもちろん魚の健康、水草だってエサ由来の栄養素はかなり取ってるはずで、窒素やリンだけじゃなくて微量元素の供給源でもあるはずです。そういう点では肥料であるという捉え方も出来る。

くどくど書き始めると本当にキリがないので、以下、エサやりについての私の方針です。

エサ

●量は、当たり前だけど、よくエサのパッケージ書いてある「1日に2−3回、数分で食べきれる量のエサ」なんて量はあげてません。そんな人ビギナー以外には居ないと思うけど。
1日1回〜2回、数十秒で食べ切っちゃうっていう感じの量だけです。
魚の体型を観察しながら、デブらせない、痩せさせない、っていう量にしているつもり。
写真の量がうちの小型カラシン30匹くらいにあげる1回分ですね。

●出来るだけ多様なエサを上げる。フレーク各種、アカムシ、ミジンコ、タブレット砕いたもの…って。
1種類だけ使っていると、何かの偏りが出てくるのじゃないか…必須微量栄養素の欠乏とかに繋がらないかって気になって。もちろん、メインは、ありきたりの・実績のあるフレークエサなんですけど、それに加えてちょこちょこいろいろあげるってことですね。

●旅行とかの外出も、稚魚が居ない時なら、1週間でも放置。
以前は、自動給餌器とか使ってたんですけど、必要ないですよね。
ある程度こなれた水草水槽なら。
水草をはじめてとしてエサは水槽内にいろいろあるものね。
カラシンはデトリタスや底生微生物もけっこう食べているらしいし。
実際、離れてみていると、よく底床突いてますよね。人が近くによるとエサくれると思ってやめちゃうけど。
旅行とかでさすがに1週間とか放置すると、ちょっと痩せた?って感じにはなるけど、別に元気無くしちゃうわけじゃないし。
もちろんこれは水槽の環境の豊かさとか、魚の数にもよるから一概には言えないけど、こなれた水草水槽で魚の量が多すぎなければ大丈夫なはずですよ。

●窒素足りないな、緑藻も全く出ないよ…って時は、一種の肥料添加のつもりも兼ねてアカムシとかをちょっと多めにあげる。
緑藻は、エサの量を減らせば減ることが多いし、エサを増やせば増えますよね。けっこう単純に。ハイグロとかもエサを減らすと成長が鈍っちゃう。

●水槽の立ち上げ時、あるいは、ちょっとでも不調の魚が見つかった時は、出来るだけエサの量を絞る。あるいはあげない。

●エサは出来るだけ小さいサイズのパッケージのものを買ってきて、もとのパッケージは開封後は冷蔵庫保存、数ヶ月使う分だけ小瓶に移して使う。

●旅行の時の話と矛盾するけど、エサの投入量・タイミングは、出来るだけ変動させない。急に増やしたりしない。
結局はエサ由来のアンモニアを硝化バクテリアが分解するわけで、急に増やしたりすると減らしたりすると、彼らの量も変動するわけだから、特に急に増やした時に硝化が追いつかなくなってしまう。
硝化バクテリアは増えるのがけっこう遅いので、2-3日かけて元に戻すって感じにしないと。
だから、旅行から帰ってきたら、「腹減ってるだろ〜」って急にドバっとあげないで、むしろ少なめにあげて、徐々に元の量に戻すって感じにしていかないとね。

●トリミング後は、若干エサの量を減らす。水草が消費する窒素の量が減るわけだからね。

投入したエサが、最終的にどう分解されていくのかも、水槽立ち上げからの時期やタンクメイトの構成で変わってくるはずです。
有機栄養バクテリアは、ほんの数日で水槽に定着するし、1ヶ月も経てば硝化サイクルも出来ているわけですけど、線虫とかカイミジンコとかそんなこんなの分解者が充実してくるのにはもうちょっと時間がかかります。
分解者と言えば、エビや貝も大事ですよね。
貝の糞は、肥料としてすごく優れているのだ…なんて話も聞きますよね。どう優れているのか、どう検証したのかは知らないけど。でも、きっと正しいと思います。

アクア一般の話だとバクテリア:真正細菌ばかり気にするけど、水草水槽の場合は、本来は菌類(フンギ)も気にするべきですよね。
��しかし、それにしても細菌と菌類...この混乱しやすい言葉はなんとかならないのかな)
本来、植物と菌類は、ワンセットで進化してきたもので、切っても切れない共生関係にあるわけです。
動物の排泄物や遺体の最終分解者は主にバクテリアだけど、植物遺体の最終分解者は本来は主に菌類なんですから。菌類が適切に活動していれば、落ちた葉などはさっさと分解され、また適切な肥料となって循環するわけです。
エサだって植物由来のものは入っているわけだけど、これの最終分解は菌類の方が得意なはずです。
でも、いっくらネット上探しても水槽内での菌類の役割は殆ど全く分からない。水田関連など農業方面の研究結果などから推測するしかない。
これは水草水槽の歴史の浅さ故なんだと思っています。

なんかエサから話がそれてしまったけど、ビギナーが最も失敗しやすいのがエサの量に起因する問題で、エサを入れすぎて、水を白濁させるとか魚を殺すとか病気にするとかコケだらけにするとかってなるわけですが、これは全て、分解者・分解サイクルのキャパとバランスを無視するからおきることなわけですよね。

水槽が入力(エサ、CO2、肥料、光…)全体に対して、総合的にどれだけの分解力を持っているのか?バランスはとれているのか?っていうイメージは重要ですよね。

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