2017年6月1日木曜日

リセット レイアウト概念

前から何度も書いてますが、今回は崖をつくりたかったんです。
他にもやりたいこと・試したいことは幾つかあるのだけど(軽石利用など)、レイアウトとしてやりたかったことは崖に尽きます。

崖って魅力的だと思いませんか?

河岸段丘にしろ、断層崖にしろ、崖の上と下では植生が違っていて、区切りになっている崖は湧き水が染み出していてシダとかも茂っていて、初夏にはホタルも飛ぶ …
あるいは、石灰岩が波で下の方が削られてオーバーハングになっているところとか。南の島で、ビーチの陸近くには海浜植物が生えていて、石灰岩の海食崖があって、時には洞窟になっていて、崖の上にはもう少し背の高い植物が生えている。
そんなこんなの景色です。

レイアウト概念2(海食崖)

今回は、そんな崖のイメージをごちゃまぜにしているんですが、中でもイメージしているのは、逆断層地形です。
…その割には、一直線じゃないなとか言われそうだけど、そこはまー あまりに一直線だとつまらないので。…幾つかの崖のイメージのごちゃ混ぜですから。

レイアウト概念1(逆断層地形)

プレートの動きに押されて、岩盤が破断して、一方が乗り上げて、一方が陥没する。
陥没した方には、川が流れたりして土砂が溜まっていって、川の氾濫もあるから草原になる。

まーこういう景色ってことなら、河岸段丘でも良いのだけど… 国分寺崖線のイメージとか…
地面を押して、地面に一方向にシワが出来ていくってイメージも同時に持ちたいので、逆断層なんですね。

思いっきりマクロ、鳥瞰で、広い範囲の地形図を眺めると、山脈とかが、例えば、
/ / /
みたいに並んでいたりしますよね。
これ、右下から左上に向けた押す力(プレート移動)が働いているわけですよね。

そんなイメージも持ちたいなと。

今回の水槽も、右下から左上に押している感じで「シワ」をつくる。
今後、前景草を茂らせすぎちゃうと、低床面の凹凸がわからなくなってシワが消えちゃうかもしれないけど、トリミングする時は凹凸面だけじゃなくて、シワが出来る方向を意識したハサミの入れ方をする。

リクツには合ってないんですけどね。
草原のところは堆積物だから、そういうシワは出来ないし。
出来るとしたら、川とかの動きのせいなんだけど。

それとメインのシワは / / / だけど、
\ \ \  っていうシワも入れる。

さっきの地形の話ですけど、例えば、四国 瀬戸内海 中部とか、
太平洋から日本海に向けた



っていう強い線が合って
それに
 / / /
の線をかけ合わせると、
一定の間隔で、島がある部分と、島が無い部分が並んでいること。
さらに、陸地の地形も 説明できますよね。

2方向からの力で出来たシワの組み合わせ。

断層って「地面が生きてる」って思えて、ダイナミックな力を感じて好きなんですよ。
...もちろん断層の上や近くに住みたいとはけっして思わないけど。

草原は、氾濫があって湿地... だからグロッソとかヘアーグラスとかの前景草。

崖は、シダとかの陰性植物が生えていたりするから、ピンナティフィダとかを活着させて...カタチがシダっぽくて暗がりにも強いけどピンナティフィダは基本的に陽性ですけどね。

崖の上の台地は、ちょっと乾いていて森林。だからロタラ。

そんなイメージ。

リセット2週間目


レイアウト

最終のレイアウト図。
この通りには出来ていないけど。

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ちなみに、瀬戸内海の構造の話のところは、最近読んだ
日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語
って本で知ったこと。

この手の本は好きで、何冊も読んでたのだけど、これは特に良かったです。分かりやすい。
こういう方面に興味がある人にはおすすめ。

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