2013年6月24日月曜日

もう一度 水流について

以前に、あえて底付近に排水口を設けている40水槽のこととか、それ以外にも水流について何度か書いているけど、読みなおしてみると抜けていることもいっぱいあるなー…ということで、
今回はぐちゃぐちゃ書かずに、水流について箇条書き。

●水流は水槽の血液。酸素、CO2、養分…を水槽の隅々に運んでいる。

●CO2を添加している時に充分に水流が巡っていないと、CO2濃度にかなり大きな偏りができることがある。水草の育ち方に影響が出るだけじゃなくて危険な高濃度の場所が出来たりもする。

●水流が当たっているところのほうがコケは出やすい。…特に黒ヒゲ。
だが同時に、(種類にもよるけど)水流が無いと水草の育ちも悪くなる。ただアオミドロとか水流を嫌うものも多い。

●水流がない…縦の循環がちゃんとできていない水槽では、上層と低層で、水温が2−3度違う、pHもかなり違う、酸素濃度もかなり違う…なんてこともおきる。縦に循環させること…水流を底まで到達させることが重要。
底のほうが、表層と比べて低温になりやすい、(ソイルを使った水草水槽の場合は)pHが低くなりやすい、低酸素になりやすい。

●特に酸素消費が増える夏場は、底床近くが低酸素になりやすい。
これは、まず底床近くで眠る魚や底床に着生している硝化バクテリアやその他微生物、さらにはもちろん水草にも影響を与える。
淡水魚の場合は、酸素濃度に敏感で危険な場所から移動するので死んじゃうことはないけれど、それでも好きな場所で寝れないっていうのは大きなストレスを与えることになる。

●環境にもよるが、硝化バクテリアは濾材と同じくらいの割合でソイル表面にも居ると思っておいたほうがいい。水流があればこれが活発に活動できる。

●魚が水流を嫌う種類…グッピーとか…ならば、強い水流はかなりのストレス・体力の消耗・寿命を短くする・エサ食いを増やして水を汚す….原因になるけど、小型カラシンとかは洗濯機状態とかでも無い限り水流強めで大丈夫。水草が沢山入っていれば必ず水流が弱まる場所もできるからちゃんと休憩もできるし。

●まずは水をナナメ底に向けて、底の水を動かすこと。そこからまんべんなく水が動くようにデザインすること。

●場所によって強弱があるのは構わないけど、止水域はつくらないようにしないといけない。止水域が出来ると、水が腐敗臭を放つようになることもある。割り箸の先にごく細い柔らかい糸を付けたものとか使って、全ての場所で水が動いていることを確認したい。
そんなことしなくてもセット直後の濁りを見てれば分かるけど。

●ちゃんと水流をデザインしたつもりでも、水草が茂ってくると、いつの間にか死水域ができちゃってることがある。トリミングは適切な水流を取り戻すことも意識して行いたい。

●出来れば水流の方向は必要に応じて変えられるようにしておいた方がいい。
うちでは、強い水流が前景に当たるようになっているので、黒ヒゲが出るとすると必ずそこの古いグロッソの葉とかから出始める。
黒ヒゲをカットしつつ、その他の対処もしながら、水流をしばらく直接前景に当たらないように調整するだけで、スグに黒ヒゲは出なくなる。

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いちおう、ほとんど基本として推奨しちゃっている「強い水流をナナメ下に叩きつける」パターンのデメリットを列挙しておきます。

●前の方でも書いたけど、水流が苦手な魚...グッピーとかの場合は、避けること。
●水草でも、強い水流でいつも揺すぶられているのが苦手なものがある。...ブリクサとか。
こういう水草に直接強い水流が当たるようにしてはダメ。
●前景に叩きつけると、グロッソやヘアーグラスなどのの古い葉に黒ヒゲが出やすくなる。
●水流が叩きつけられている部分のソイルが詰まりやすくなる。



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