2013年6月6日木曜日

窒素よりリン コントロールの方が重要なのかも?

生元素とは何かって本を最近読んでたのだけど、これ、面白いんですよ。
微量生元素がどう選択されたのか?機能しているのか?とかね。

それで、本の感想じゃなくて(それ書き始めるときっとキリがないのだけど)、アクアリウムやってるところで、しかも今まっくろくろすけが出てきてる時に気になったのが、
殆どの多量生元素は、環境中の…例えば古代の海の構成比をなぞってるのに、リンだけは別だってこと。
リンだけは、常に環境中の構成比より遥かに多くを生物が必要としている。
だから、リンがあると…例えば赤潮みたいな生物の急増がおきる。
もちろん、赤潮のメカニズムとか別に耳新しいことじゃないのだけど、リンの希少さと生物にとっての重要性の関係が、とにかくバランスが悪いんですね。
生物量は、リンの量が規定しているって言ってもそれほど大げさじゃない。
そんなことに…この分野の人なら当たり前すぎるだろうってことに、今さらながらにハッとしてしまいました。

アクアリウムの世界は、余分な窒素の排出ばっかり考えてきたわけだけど(ばっかりじゃないけど、最優先で考えてきた)、リンも同じくらい考えるべきなのだろうね。

ソイルは、強力に水中のリンを吸着するって点でも優れた底床剤なわけだけど、泥化・嫌気化すると、今度はそれを放出しだす。
でもって、黒ヒゲさんを始めとして、コケのみなさん、いらっしゃいになる。…それ以前にもっとヤバイもの…硫化水素とかも出てくるけど。

でもって、水中のリンを抜こうとすると、水換えの頻度を思いっきり上げるか、リセットしてソイルを入れ替えるか、アルミナとか鉄とか使って反応させちゃうしか今のところ無いわけだよね。
もっとも底床が捉えたリンの放出が始まると、ちょっとやそっとの水換えなんかじゃ追いつかないのだけど。
なんか、もっとスマートな方法ないのかな〜。

特に水草水槽の場合は、(有茎草とかがガンガン育っていればって前提だけど)硝酸塩濃度があがっていくっていうことは、無いじゃないですか?硝酸塩濃度を心配するのは大食漢の魚飼ってる時とか、水草がちょっとしかないって場合ですよね。
それと、そもそも最初に水草を健全に育てるためには底床中にリンを仕込まなきゃならない(ソイルがもともと持っているリンも含めてのはなし)ってのもありますよね。

リンはどうなってるんだろうね?
水草はどのくらい水中のリンを使ってるんだろうか?
浮き草や沈水性のを中心にしていれば、間違いなく水中のを使ってるだろうけど、水草水槽に使われるものの殆どは湿地性の植物だよね。
やっぱり根からの吸収が殆どなんじゃないのかな〜…。

浮き草をいっぱい入れてて、増えたら捨てるってことをしていれば、確実にリン対策に(&窒素対策にも)なるけれど、それじゃー水槽真っ暗になるだけだものね。

このあたり、アクアリウムでのリン循環がどうなってるのか把握したいものです。

とか思ってたら、リン循環について触れているブログがありました。
やっぱ海水ながくやってる人って、考えてるよな〜。
考えざるを得ないのだろうね。海水だと。


ちなみに今日のまっくろくろすけ対策ですが、排水口のパイプとキスゴムのところにちょっと出てたので、木酢液で茶色く枯れさせてやりました。
木酢液をブシュッと掛けちゃうのではなくて、スポイトを近づけていくと自然に周囲に広がっていくので、ほんのちょっとの木酢液で局所的にやっつけられます。
木酢液の使いすぎはいろいろとイヤだからね〜。

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