2013年3月19日火曜日

排水口はなんで上なのか?

前の記事の40水槽の写真を見て、「あれ?」って思った人もいるかもしれない。
オーバーフローパイプが水面より遥かに上に付いているから。

これ写真だと分かりにくいかもしれないけど、オーバーフローパイプの先にL字のジョイント付けて、その先に下向きのパイプを付けて、ほとんど底面近くでまたL字付けて、最後は拡散吐出口で、底面を這うように水が広がるようになっている。
…もっと以前の水草が茂る前の写真だとわかりやすく写ってるのがあるかも。

これ、最初のきっかけは40を置いているキャビネットが、水槽用のじゃなくてイケアのいい加減な出来のキャビネットなので、満水35リットルだとヤバイので、水面を思いっきり下げて20リットルくらいにセーブしたかったから。
でも、どーせなら、前々から思っていた底面近くの水を出来るだけ動かすってことにしたかったので、底近くまでパイプを延長したってわけ。

なぜ水槽への水の供給口は、水面近くに置くようなデザインになってるんだろうね?
きっと、以前の水槽は魚中心に考えられていたから、水面近くの水を出来るだけ動かすことで、酸素供給を図るって意図もあったのだろう。
それから、現実問題、下からの水流だと、レイアウトによってはかえって水が上手く回らないことも多くなるだろうし。
そもそも扱いにくいよね。
まー当然か。

でも、逆にレイアウトによっては上からだと上手く底面に水が回らないってこともあるのじゃないだろうか?

水草水槽だと、水草が活発に活動できる環境さえ整えていれば(クーラー無しの夏場とかはともかく)、全体としての酸欠は考えにくい。
むしろ、水が底面に回らないことで、一時的に低酸素水域を底面近くにつくってしまう可能性の方が大きいはず。
海水水槽とかだと、深刻な問題になりますよね。これ。
夜、酸素消費がピークになった時に、魚も寝てて動かないから底面近くにほとんど完全な止水域が出来て、エアレしてても底面近くで寝てた魚が死んじゃったり。だから、わざわざ補助で底面近くの水流つくったりなんかしてるみたいだし。
淡水魚は、海水魚と違って酸素濃度に敏感だから、低酸素水域にとどまったまま寝てて弱っちゃうなんてことはないから、問題にはならないけど。
でも、底面に付いているバクテリアや微生物には大問題。
そもそも底面に水が回らないのは、水草の生育って点で大問題。

底面フィルターはメンテナンスとか考えて現実問題として使いたいとは決して思わないのだけど、この点で…底面の水を確実に動かすという点で、圧倒的に優れている。(さらに底床内の水を動かすし!)

ってことで、レイアウトにもよるけど底面近くから水を出すってことも検討してみても良いのではないでしょうか?
っていう提案。

ちなみに60の方は、エーハイムのフレキシブル排水口をオーバーフローパイプの先に付けて、強い水流をいっきに底面近くに落としこむように、前景中央部に吹きつけて、そこから左右全体に水が回るようになっています。
強い水流が当たるから、どうしてもそこに…古いグロッソの葉とかに黒ヒゲさんが出やすくなるのだけどね。
でも、黒ヒゲも出やすくなるけど、前景草の成長も良いですよ。水流がちゃんとあると。

しかしアレですね。書いてみて思ったけど、どっちが給水口でどっちが排水口?
まーこれはフィルターの部品であってフィルターあってのものなのだから、フィルター中心に考えるべき、フィルターのメーカーはなんて言ってるの?って見てみたら、
やっぱり、水槽への水の供給口が、排水口なんですね。そりゃそうか。
水槽から見れば、逆だけど。

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ちょっと追記。
なぜ、40の方も、水面直下まで排水口の位置を下げただけで、60のようにフレキシブル排水口で水をナナメに落とすってことをしなかったのか?
というと、
60は泳ぎが得意な魚ばかりだけど、40の方はグッピーとか、むしろ水流苦手っていう魚ばっかりなので。だから最後のところを拡散吐出口にしたかったんですよね。
その上で底面を水が這うようにするには、底までパイプを持っていかなきゃならなかったと。
そういう訳です。

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