2013年4月13日土曜日

コケ研究:1.珪藻(茶ゴケ)

珪藻、いわゆる茶ゴケ。
系統としては、緑藻や紅藻(黒ヒゲなど)とは相当の距離があってコンブとかワカメとかの褐藻とかに近い。…共に黄色植物門(不等毛植物門)。

紅藻由来の葉緑体を持ってる。
光合成色素としてクロロフィル aに加えてc, カロテノイド, キサントフィルを持っている。
つまり、優先順位はあるにせよ、一通りの可視光の波長を使える。

珪酸質の固い殻を持っている。だから、ケイ素…シリコンが無いと体をつくれない。
シリコンは、水換えしただけでも供給されちゃうけど。
二酸化ゲルマニウムを添加すると、ケイ素の取り込みができなくなって(珪酸と置き換わって吸収されちゃうので)珪藻は死滅する。
ケイ素を必要とする植物は多い…水草だとミクロソリウムとか…、からやらないほうがいいけど。

あと、鉄の要求量が比較的多いというか、水中の鉄が少なすぎると育たないってことも読んだことがある。もちろん、それは他の水草やコケもそうなのだけど、特にね。

ならば水換えでケイ素供給して、メネデール添加をガンガンやったら、珪藻は出てくるのだろうか?…テストしてみる気は全くないけど。きっと出てくるのだろうな。
もしそうなら鉄分が多くてpHを下げる力が強いソイルだと、より沢山出るとか??

アユが食べるコケとかは、主に珪藻。
水槽内でも、殆どの魚、エビ、貝などは珪藻が大好き。上手く食べれる形にしてやれば…スクレーパーで削りとってやったりすれば喜んで食べる。もちろんオトシンとか舐め取れる口を持っている魚はそんなことしなくてもよく食べるらしいけど。(私は飼ったことがない)
60cmタンクだと、ショップで売られている腹を空かせたヤマトを数十匹放り込めば、あっという間に…って数日で、綺麗にしてくれちゃうくらい。
つまり、大事なエサです。

現れるのは、ほとんど新規に水槽をたちあげて1ヵ月半くらいの間だけ。
安定した後でも水換えを頻繁に大量に行ったりすると出たりするけど。
立ち上げ時でも全くの新規ではなくて、前の水槽の環境を上手く引き継いでいれば、ほとんど全く出なかったりもする。
うちの今の60も40も珪藻はほとんど出ていない。…どちらもいきなり柔らかい緑藻が出てきた。

なぜ立ち上げ期に限って出てくるのか?
ケイ素が溶けてる量…濃度?
NO2とかを他のコケより上手く使えるとか?
水草が鉄分使っちゃうから?
なんでなんだろうね〜???
誰か知ってたら教えて下さい。

なんにしても、余程酷いことになるのでもなければ、怖いところは何もないコケですね。珪藻は。
もちろん、初期にこいつをあまりに放置すると…エビがほとんど入ってないとか…、水草の葉が茶色く覆われちゃって、水草の成長に大きな影響が出ることはありますよね。
そのあたりはやっぱり気をつけなきゃ。

なんか一気に書いて、書き忘れたこともありそうだけど、もしそういうのがあったり、間違えた理解をしてたところがあれば、ここを修正していくようにしていくつもり。

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