2013年4月4日木曜日

アーバスキュラー菌根菌は、水面下でも活動する(当然!)

Q&Aサイトで「アーバスキュラー菌根菌は、リンが豊富なところや水が豊富なところでは活動しない」って、したり顔…が見えるような書き方で…書いているのを見かけて、
そんなはずはないだろう?と思いつつ...
でも確かに、水草と菌根菌の関係そのものをズバリ示したものは見かけたことがなかったし...

ってことで、
農作物についてならとっくに研究があるだろうって想定して、水稲と菌根菌の関係についての研究がないかなって調べたら、
ありましたよ。
苗代期におけるArbuscular菌根菌感染が移植後の異なる湛水管理下での水稲生育および養分吸収に及ぼす影響

ただ、これを見る限りだと、あくまでも水を張ってない状態で菌根菌に感染させて、それが維持されるってことだけどね。

ロタラ…キカシグサとか、ヘアーグラス…マツバイとか、アクアリウムで水草として使われるものの多くは、「水田雑草」の扱いなのだし、種としてもアーバスキュラー菌根菌が共生しないものではないし、使ってみたくなるよ。BICOMの菌根菌とか。

ただ、うちの場合、水草一番サンドを使っちゃってるから(熔リン酸が人工的に付加されているから)、ソイルが新しいうちはアーバスキュラー菌根菌が殆ど定着しないだろうとは容易に想像つくし。

なんだか、他のことも含めて、いろいろとやり直してみたくなるな〜。
…2ヵ月超えてるのに、まだカイミジンコとか線虫とか出てこないし。
もちろん、せっかく今の立ち上げやったんだし、そこそこ上手くいってるんだから、まだリセットはしないですけどね。

来年のリセットは、かなり方針変更で行こう。
やっぱり、人工肥料成分は排除の方向で。

でも、その前にどこかでちょっとは実験しておかないとね。

しかし、他の菌根菌製剤メーカーはともかく、BICOMはアクアリウム関連中心で来たメーカーなんだから、菌根菌のアクアリウム応用とかスグに検討しそうな気もするけど、やってないよね。...ダメなのかな??

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菌根菌は、菌類…フンギ…カビ、キノコ、酵母なんかの仲間。
カビの一種だと思っておけば間違いない。
菌類と植物は、もともと深い共生関係にある。
植物遺体には、セルロースとかリグニンのような他の生物が殆ど分解できないものが大量に含まれているけど、これを菌類は分解できる。
だから、菌類とセットじゃないと植物の栄養循環サイクルは完結しない。
高等植物ほど、菌類との共生関係が深いものが多くて、菌類との共生なしでは成長できないものも多い。

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アーバスキュラー菌根(AM、VA菌根)
植物のリンやミネラルの吸収、耐病性の向上などに役立つ。

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水中に溶出しにくい状態になっている肥料を、吸収して直接水草に届けてくれるのだ…と考えれば、
コケ対策って面で見ても水草水槽で研究してみる価値はあるでしょ?

それにフカフカの菌糸が張り巡らされた状態って底床環境維持って点でも良さそうだし。
まー全部リクツとイメージでしかなくて、やってみなけりゃ分からないけどね。

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