2013年4月28日日曜日

掃除

掃除について、どう考えて・どうやっていますか?

私は、あまり明快な考えがなかったです。なんとなく。行き当たりばったりでした。
でも、最近、かなり掃除した時の印象と過去の水槽の掃除の時の印象を...プロホースで吸い出しているものの印象の違いを比べてみて、暫定的ですけど、ちょっと方針のようなものが出来つつあります。
...これから経験で裏付けていくしか無いわけですけど。

まず、掃除・底床面に溜まるゴミについては、大雑把に以下の様なことが言えると思います。

掃除をした方が良い理由
●底床面に溜まる残餌や糞、枯葉などのゴミは、水中の窒素やリンが過剰になる原因をつくりコケを増殖させる。
●硝酸塩濃度を上げる・pHを下げる、不純物総溶解度を上げる。魚やエビなどの種類によっては健康を損なう大きな原因になる。

掃除をしない方が・し過ぎない方が良い理由
●底床面に溜まるゴミには、硝化プロセスに関わるバクテリアが大量に含まれている。掃除はバクテリアを捨てることになる。
●エビ・貝・底生微生物によって分解が進んだものは、水草の良い肥料になる。
●ソイルの団粒構造を壊し、ソイルの寿命を縮める。
●底生微生物を育み、より豊かな生物相を持った安定した環境をつくることに役立つ。

掃除はしろ!とか、するな!とか、いろいろなところでいろいろな書かれ方してて混乱しますよね。最近は「するな!」の方がちょっと勢いありますよね。

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最近、記憶を辿って気づいたことは、成熟した水槽のゴミと立ち上げ期の若い水槽のゴミの違いです。上手く説明するのは難しいけど、今の水槽の底面をプロホースで掃除する時に出てくるゴミは、以前の水槽のものと比べて、白く・クリーム色っぽく煙っている感じなんですね。以前の水槽の方が綿っぽいとはいえ、透明感もある。…上手く伝わるかな?
以前の水槽のゴミのほうが最後に残った植物のセルロース分って感じなんですよ。今の水槽のゴミは有機栄養バクテリアが分解真っ最中、きっと強い水流がなければ、底床面は低酸素状態にさえなっているのではないか??って感じ。

それを見て思ったんですけど、ソイルの掃除はするな!みたいなことは言われているけど、やっぱり、水槽の環境全体がゴミの十分な分解力を持つまでは…水槽全体の生物相が充分に豊かになるまでは…底生微生物などが充実してくるまでは、そこそこ掃除をしたほうがやっぱり良いのではないか?ってことです。少しくらいソイルが崩れようが、クリーム色の水が出なくなるくらいまでしっかりやるべきじゃないか?ある程度はやらないとミジンコなども増殖しにくいのではないか?
生物相が充実してきたら、基本的には水槽の分解力に任せる方向に切り替えていく。
そんな感じでやっていこうと思い始めました。

もちろん、こういうのは、個々の水槽のバランスによって一概には言えないものなのでしょう。
例えば、水草の量に対して極端に魚もエサの投入量も少ないという環境なら、まったく掃除しないというのもアリなのかもしれませんし、逆であれば、掃除をしない時期があるなんて有り得ないということになるのでしょう。
ただ、水槽の熟度で掃除についての姿勢を変えていくというのはアリなのだろうなってことです。

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